森永製菓が新発売 “訳あり”ムーンライト 割れ・欠けなど内容量は通常の約3倍…「もったいない」を商品化 食品ロス削減の取り組み【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG
まだ食べられるものを廃棄してしまう「フードロス」を減らす取り組みが広がる中、森永製菓が新商品を発売します。その名も『“訳あり”ムーンライト』一体、どんな商品なのでしょうか?
■森永製菓「ムーンライト」 “訳あり”商品を販売
良原安美キャスター:
森永製菓の「ムーンライト」。サクサクほどける食感、卵のコクが特徴です。1960年に発売され、長年愛されているロングセラー商品。このムーンライトの訳あり商品が発売されます。
普段見るムーンライトは箱型パッケージをしていますが、「訳ありムーンライト」は袋型になっています。通常のムーンライトはまん丸の形をしていますが、割れていたり、欠けていたり、お菓子の粉がついているなど、販売できなかったムーンライトを“訳あり”として商品にします。
内容量は通常のおよそ3倍です。6月28日発売され、価格はクッキー1枚にすると“ちょっとお買い得”だということです。ネット通販「LOHACO」で先行発売となります。
みなさん、ムーンライトお好きですか?
元競泳選手 松田丈志さん:
楽屋とかに置いてあったらすぐ食べちゃうんですよね。
ホラン千秋キャスター:
しかも個包装になってますけど、あれって食べる前に結局割るじゃないですか。いいですよね、これ。
■「“訳あり”ムーンライト」 なぜ発売?
良原キャスター:
なぜ今回このような商品を発売することになったのか。その理由をみていきたいと思います。
森永製菓というと様々なクッキーが販売されていますよね。その販売数量ランキングを見ますと、有名なクッキーたちを抑えて1位が「ムーンライト」なんです。
森永製菓 広報:
「ムーンライトはビスケット類で販売数量No.1。製造量も多く、ロスも生まれがちなのが悩みでした」
これまでも、飼料への食品リサイクル化なども行っていて、その中の取り組みの一環として今回の「“訳あり”ムーンライト」の発売となりました。
この「“訳あり”ムーンライト」発売に対してSNSでは
「ふつうに嬉しい、こっち買う人いっぱい出てきてそう」
「袋の中で四等分に割って食べるから、最初から割れているなんて最高」
「ムーンライトは割れていても大丈夫。ケーキの土台にも使えるし」といった声が聞かれています。
■訳あり商品は他にも…
森永製菓は「ムーンライト」以外にも“訳あり商品”を販売しているんです。それが「ポテロング」です。製造時に折れてしまったポテロングを、不揃いな長さで販売しています。
通常カップ型のパッケージで売られていますが、大きな袋のパッケージで売られております。通販サービスや100円ショップなどで購入することが出来るそうです。
他にもこうしたフードロスを削減する取り組みがあるので、いくつか紹介していきたいと思います。
▼山崎製パン「ランチパック」
製造過程でカットされた食パンの耳を「ちょいパクラスク」として販売。2022年にはシリーズ全体で220万個以上売り上げる人気商品。
ホランキャスター:
パン屋さんとかでパンの耳だけすごく安く売ってる、あれ買いに行くことあるじゃないですか。だから、作っていただいてありがとうございます。美味しく加工してくださって。
■「焼きおにぎり」が意外な○○に変身!
良原キャスター:
ちょっと不思議な変身を遂げている食材があります。
▼ニチレイ「焼きおにぎり」
ライン上からこぼれた、かたちが崩れた「規格外ごはん」を発酵・蒸留させてエタノールにして、ウエットティッシュとして販売。なかなか「焼きおにぎり」と「ウエットティッシュ」がイコールで繋がらないですけど、パッケージが焼きおにぎりなんです。
ニチレイ担当者:
「香ばしさはありません」
1個178円でロフトなどで買うことができるということです。
松田さん:
おにぎり食べる前に、ウエットティッシュで手を拭きたいですもんね。
日比キャスター:
もうずっと焼きおにぎり一貫で楽しめると。
良原キャスター:
他にもニチレイさんは今川焼きの“あんこ”でも、エタノールを作ってウエットティッシュとして販売してるそうですよ。
ホランキャスター:
本来、割れてしまったりしたものなどは、品質の信頼を守ったり、企業のブランド価値を守っていくために弾く、ということは今まで当たり前だったのかもしれないですけど、品質に問題がないもので、どうせ食べていく過程で割れてしまったりするものは、少しでもこうやって安く販売してもらえるのは、多分消費者の中でのニーズはかなり高いように感じますよね。
松田さん:
そういうものを買った方がフードロス問題に対して、自分たちも良いことをしてるという気持ちにもなりますし、より美味しくその物を食べれるかなと思いますよね。
日比キャスター:
“訳あり”っていうのはわざとタイトルに付けてくれるだけで、それがさらに特別なものになった気がして、より選びたくなりますよね。
ホランキャスター:
こういった取り組みがさらに、企業へのイメージのアップにも繋がるということになるのかもしれません。
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