神戸死亡の6歳男児助けて住民が目撃した4日前の不可解行動(2023年6月23日)

神戸死亡の6歳男児助けて住民が目撃した4日前の不可解行動(2023年6月23日)

神戸 死亡の6歳男児「助けて」 住民が目撃した4日前の「不可解行動」(2023年6月23日)

 神戸市の草むらで6歳の男の子の遺体がスーツケースに入った状態で見つかった事件です。男の子の母親ときょうだいは祖母を監禁した疑いで逮捕されるなど、多くが謎に包まれています。取材を進めると19日、きょうだいの「不可解な行動」が目撃されていたことが分かりました。

■母“監禁”で子ども4人逮捕

 同じアパートに住む人は一家の行動に違和感を持っていました。

 同じアパートに住む人:「フードかぶって上にコート着て、4人とも。この時期におかしいと思った」

 事の発端は20日、1件の通報でした。

 通行人からの110番:「迷い人を保護している」

 その後、警察に保護された57歳の女性。その女性を監禁し、殴ったとして逮捕されたのが4人の子どもでした。その時に保護されたのが57歳の女性。その女性を監禁し、殴ったとして逮捕されたのが男女4人。女性の長女・穂坂沙喜容疑者ら一緒に暮らしていた子ども4人です。つまり母を監禁し、殴ってけがをさせたとして子ども4人が逮捕されたということです。

 近所の人:「車椅子のおばあちゃんは何回も見た。きょうだい4人と母1人だったら結構、狭いと思う」

■6歳男児遺体 「スーツケース」に

 この事件、この家にはもう1人いたことが分かりました。家族が住む家の近くの草むらで遺体で見つかったのは穂坂修君(6)。長女である穂坂沙喜容疑者の子どもです。沙喜容疑者が案内し、警察が遺体を発見しました。

 同じアパートに住む人:「人懐っこい子だったのにね。朝、保育所に行く時なんか『おばちゃん、こんにちは』と。『朝やからこんにちはじゃなくて、おはようございますやで』って。へへって笑って、保育所に行っていたからね」

 修君の遺体がスーツケースに入った状態で見つかったのは22日のこと。同じアパートに住む人は19日、大きなバッグを持つ4人を見ていました。

 同じアパートに住む人:「いつも小さめのキャリーバッグで買い物行く。海外行く時の大きいキャリーバッグ、あれで引っ張って」「(Q.誰がキャリーバッグを持っていた?)双子ちゃんのどっちか。大きかったよ。これ(冷蔵庫)の半分ぐらい」

■住民目撃 4日前の「不可解行動」

 19日の神戸は真夏日の暑さ。服装にも違和感があったそうです。

 同じアパートに住む人:「フードかぶって上コート着て、4人が4人とも。この時期に『え?ちょっとおかしい』と思った。4人ともフードかぶって顔見せないように…」

 関連は分かっていませんが、別の人も“不審な4人組”を見ていました。

 近所の人:「端っこの方、歩いて4人で固まって、こういう感じで歩いていた。全員、下向いて異様やなと覚えていて。全員、下向いていたから、帽子かぶって。えらい密集して歩いていた」

■神戸6歳男児遺体 家族に何が?

 この家族に何があったのか。徐々に分かったことがあります。近所の人によりますと、去年の末、次男が引っ越してきたあたりから家族の様子が変わったそうです。

 同じアパートに住む人:「(Q.引っ越した当時は何人で住んでいた?)お母さんと双子ちゃん3人で」「(Q.双子ちゃんとは今回、逮捕された?)逮捕された30歳の双子。双子の姉妹」「(Q.それが10年前くらい?)はい」

 一家6人で暮らすことになった経緯が分かってきました。警察によりますと、12年前に引っ越してきた家族。近所の人によりますと、当時は母と双子の姉妹3人暮らしでした。そこに6年ほど前、妊娠した長女・沙喜容疑者がやってきて修君を産んだそうです。

 同じアパ―トに住む人:「ここで産んでる、修君を。その時もよく知っている。旦那さんと別れたのか、ちょっと定かではない」

 この時点で一家は5人。質素な暮らしぶりだったそうです。

 同じアパートに住む人:「ガスが止まっているから風呂に入れないと可哀想と思うけど、そんなこと言えない。ここもう4、5年ガスを止めてる。一切使わないから料理はしない。物を買ってきて、その場で食べるという生活だったと思う。そんなにぜいたくはできないと思う」

■怒鳴り声も 次男“同居”で変化

 一家の様子は去年の暮れに次男が引っ越してきて変わったそうです。

 同じアパートに住む人:「あの男の子(次男)が来てから、去年の暮れくらいにゲームセンターや明石に行ったり色々連れて行ってもらっていた。もう完全に変わった」

 男性の怒鳴り声も聞こえるようになりました。

 近所に住む人:「子どもをよく怒って泣かせる。ずっと子どもは泣いていた。男が入り込んでから男の怒鳴り声もよく聞こえた。朝の6時から怒鳴っていた。『通報しようか』と言っていたくらい」

■死亡の6歳男児が「助けて」

 1カ月前、助けを求める声も聞こえたそうです。

 同じアパートに住む人:「(修君が)『誰もいないの。おばちゃん助けて』って。幼稚園の先生がお母さんに連絡したのかな?2、3時間して(母親が)帰ってきた」

■6歳男児 複数の「あざ」確認

 修君が通う保育園は区役所に連絡していました

 神戸市・こども家庭局:「保育園から4月24日に西区役所に『子どもの尻と右肩に小さなあざがある』」

 2月ごろから保育園を休みがちだった修君。久しぶりの登園で「あざ」があると連絡があったのは4月のこと。区は家庭訪問を行いました。

 神戸市・こども家庭局:「訪問時、子どもは不在で母と祖母と面談をした。あざの理由を聞いたら『心当たりはない』と」

 ただ後日、母からこんな相談をされたそうです。

 神戸市・こども家庭局:「母親は『子どもの育てにくさがある。できたら子ども家庭センターに一時保護してほしい』」「(Q.育てにくさとは?)大人に対して乱暴な暴力的なことがあり、現実に起こっているエピソードもあり、いったん子どもを預かるということで進めましょうと相談していた」

■児相が一時保護検討も“保留”

 「子どもを保護してほしい」と相談されたのが5月1日。ただ、一時保護の手続きに母は姿を見せず、連絡も取れませんでした。その後、祖母と連絡が取れましたが「家族で見るので一時保護はいい」と言われたそうです。

 神戸市・こども家庭局:「生活・経済的な問題があるだろうということは認識していた。生活保護を受給中だということは現時点で把握している。これからこの家庭はどのように関わっていくか方針を検討しているところだった」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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