富士山世界文化遺産登録10周年今夏は登山者が大幅増加かご来光狙いの弾丸登山懸念で富士吉田市は入山規制を要望Nスタ解説TBSNEWSDIG

富士山世界文化遺産登録10周年今夏は登山者が大幅増加かご来光狙いの弾丸登山懸念で富士吉田市は入山規制を要望Nスタ解説TBSNEWSDIG

富士山「世界文化遺産」登録10周年!今夏は登山者が大幅増加か ご来光狙いの「弾丸登山」懸念で富士吉田市は入山規制を要望【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

富士山の「世界文化遺産」に登録されてから22日で10年になりました。
山梨県側では7月1日から山開きとなりますが、今年の夏の登山者は大幅に増える見込みで、地元の富士吉田市などは入山規制の要望書を提出しています。

■富士山を特別視する日本人のDNA

上村彩子キャスター:
富士山が世界文化遺産に登録されてから10年となりますが、地元は祝賀ムードに包まれています。22日、山梨県の富士吉田市では、10周年を祝うイベントに子どもたちが参加。さらに、記念のラッピング路線バスが運行しています。

昔にさかのぼってみます。
かの徳川家康が、1604年、天下分け目の関ヶ原の戦いに勝利したあと、「富士山 本宮 浅間大社」本殿などを造営しました。
そして1606年には、富士山の8合目以上を、「富士山 本宮 浅間大社の所有地」と定めました。

歴史時代小説家 今村翔吾さん:
僕も、浅間大社で講演させてもらったことがありますけど、感慨深かったですね。家康のことがちらつくというか。もっと前から、やっぱり日本人にとっての富士山って、特別なものですよね。

井上貴博キャスター:
恐れられてもいるし、信仰の対象でもあるし。

歴史時代小説家 今村翔吾さん:
江戸時代くらいは、見に行けるだけでもありがたくて、九州に生まれた人は、生涯見ることなく、人生を終えていたわけですし。織田信長も、亡くなる1か月前までは、多分見ていないはずです、近くでは。

ホラン千秋キャスター:
何度見ても「富士山だ!うわー」という気持ちになるのは、おそらく昔から日本人の中に息づくDNAみたいなものがあるのでしょうね。

井上キャスター:
刷り込まれてますよね。第二次世界大戦のとき、アメリカ軍は、あの富士山を何とかしよう、と本気で会議したと言いますよね。それで日本人の精神性を打ち崩そうと。

■ゴミは激減!一方、コインの投げ込みが…

上村キャスター:
世界遺産に登録されてから10年間で何があったのか。

まずは世界遺産に登録されるかされないかという時も、ゴミの問題が話題になりました。山梨県・鳴沢村では長年、ゴミの清掃活動を行っています。
回収されたゴミの量は、▼10年前の2013年は約162トン。▼2019年は約34トン、激減しているんです。
登山者は家に持ち帰るようになっていますが、ゴミの量はまだまだ多い。家庭用のゴミとか、産業廃棄物の投棄とかがたくさんあるということです。
富士山クラブの新井みずきさんによりますと「(かつて問題視された)大量の不法投棄など産業廃棄物の量は減ってきた」と話しています。

そして、不法投棄ではこんなことも問題になっています。
山梨県・忍野村に「忍野八海」というところがあります。富士山の湧水で池ができていて、とても神聖なところなのですが、水の中を見てみるとコインがたくさんある。年間約5000枚を回収しているということでした。
忍野村教育委員会の担当者は「外国のコインもかなり多い。コインを投げ入れても、願いは叶いません。水質が変わってしまうので絶対にやめてください」と話しています。

■富士の恵たっぷりのグルメグランプリ

上村キャスター:
始まったものもあります。
「環富士山名物グルメグランプリ2023」が、いま審査期間中で、7月10日にグランプリが発表となります。
富士山地域の更なる魅力の発見・創造のために、2020年から開催され今回で4回目となります。
味ではなくて、“30秒の名物グルメ動画”の1か月間の再生回数を競い合うという企画になっています。

かつて、どんなものがグランプリを受賞したのかというと、2021年度のグランプリは、モッツァレラチーズでした。
七富チーズ工房のモッツァレラチーズ。富士山の麓で育った牛の生乳から、この地に魅せられたチーズ職人が、丹念に作り上げた逸品です。

そして、2022年度は、平野農産の三島甘藷(サツマイモ)。
水はけの良い富士山の火山灰土と、肥料を蓄える力がある赤土が混ざり合った、富士の恵たっぷりのサツマイモがグランプリでした。

ホランキャスター:
動画に、どのような自然環境の中で育てられているのかというのが入ってると、それが凝縮しているような印象を受けるので、大事。

井上キャスター:
シンプルな動画。編集が凝ってるというよりも、自然のまま出しているのが伝わる。

■ご来光求めて大行列…規制は?

上村キャスター:
そして、この10年間でずっと変わらず問題とされているのが、富士山の登山者数が多いことです。
多い年だと30万人、そして他の年も20万人以上が訪れていて、特に2023年はコロナが5類に変更してから初めての夏。大幅な増加が見込まれています。
特に“弾丸登山”と呼ばれる、0泊2日で登るような危険な登山は控えるように、自治体や山小屋などは呼びかけています。
富士吉田市などは、入山規制の要望書も提出していまして、ご来光を眺めようと同じ時間帯に多くの入山者で行列ができる。入山者が一定数を超えると危険なので、規制などの対策を要望書で求めているということでした。

井上キャスタ…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230622-6092997)

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