高速道路の工事エリアで事故多発運転支援機能を過信かJAF頼りすぎは禁物羽鳥慎一 モーニングショー(2023年6月21日)

高速道路の工事エリアで事故多発運転支援機能を過信かJAF頼りすぎは禁物羽鳥慎一 モーニングショー(2023年6月21日)

高速道路の工事エリアで“事故多発” 運転支援機能を過信か…JAF「頼りすぎは禁物」【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年6月21日)

 工事で規制されているエリアに車が突っ込んでしまうという事故が今、増えています。その要因の一つが、運転支援機能への過信だということです。

■高速の工事エリアで“衝突事故”多発

 夜間、高速道路での工事中、作業車に取り付けられたカメラが捉えた映像です。

 猛スピードで走行するトラックが、減速する様子も見せず作業車に激突。工事に気付いていないのか、通行が規制されている方へ吸い込まれるように向かっていきます。

 別の映像では、白い乗用車が矢印板を跳ね飛ばしながら走行しています。無理に車線を変えたため、前を走っているトラックに危うく衝突しそうになっていました。

 これらは、高速道路の工事規制エリアでの事故が増加していることに警鐘を鳴らすため、NEXCO中日本が公開した映像です。他にも…。

 見通しの良い直線ですが、トラックが一直線に向かってきて工事車両に突っ込みました。手前にある障害物に当たりながらも、全く減速せずに衝突しています。

 こちらは「作業中」と表示された工事車両に、後方から来た白い車が、側面をかすめるように衝突。映像をよく見ると、衝突の寸前、作業員が車をよけようとする姿が映っています。

 なぜ見通しのよい道で、衝突事故が次々と起こるのでしょうか。

■静岡県内高速道路の工事エリア 事故年々増加

 工事により通行が制限され、途中で車線が減少。このような工事規制エリアで事故が増えているといいます。

 工事規制エリアの1.5キロ手前から表示は出ているにもかかわらず、ギリギリまで車線変更をしない車もいました。

 こちらの事故も工事規制エリアでの出来事でした。

 撮影者:「車ぶつかったんだ」「何これ、何これ」

 高速道路上で激しく炎上する乗用車とショベルカー。去年10月、滋賀県米原市の名神高速道路の上り線で起きた事故です。

 乗用車が、作業中のショベルカーに追突。この事故で、乗用車を運転していた男性が死亡しました。

 こちらは14日、新東名高速道路の浜松サービスエリア付近で撮影された画像です。乗用車がトラックと衝突し、周囲には三角コーンやタイヤが散らばっています。

 目撃者によると、工事で車線が規制されているのに気付かず、乗用車がトラックに突っ込んだということです。

 NEXCO中日本によると、昨年度、静岡県内の高速道路の工事規制エリアで発生した事故はおよそ200件あり、年々増加しているといいます。

■運転支援機能を過信? JAF“頼りすぎは禁物”

 なぜ高速道路上の工事規制エリアで事故が多発しているのでしょうか。

 警鐘を鳴らすNEXCO中日本の動画には、「運転支援機能を過信したと思われる事故や、ながら運転と思われる事故が多発しています」と書かれています。

 前の車の動きに反応して自動で減速や加速をしたり、車線を外れそうになると自動で軌道修正したりする運転支援機能を備えた車が増えつつあります。

 運転をサポートする便利な機能ですが、JAFの担当者は次のように話します。

 JAF静岡支部 永谷和俊さん:「運転支援装置が搭載されている車が増えておりますので、そういった装置を使っていただければ疲れとか眠気とか非常に軽減されるのかなと思いますけども。ただ、そこに頼りすぎると、あくまでも支援装置ですので、非常に危険な時に自分で回避行動が取れない」

 とっさの回避行動ができない恐れがあるため、頼りすぎは禁物だと指摘します。

 警察庁も「一定の速度以上で走行している場合には、センサーが前方の障害物を検知することができず、運転支援機能が適切に作動しない場合がある」と注意喚起をしています。

 例えば、高速道路を走行中、工事規制エリアを避けようと前の車が車線変更。後ろの車は、車間を維持するために減速していた状態から、設定していた速度へ戻そうと加速。目の前の工事を示す標示にセンサーが反応せず、突っ込んでしまうというケースが想定されます。

 永谷さん:「(運転支援機能は)天候やシステムの状態など、色んな原因によって完全ではないということが言われておりますので、あくまでも支援装置だということを頭において運転をしていただきたい」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年6月21日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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