スマホ修理が増加新製品高額化で買うより安い画面バキバキ専門店に駆け込みもっと知りたい(2023年6月21日)

スマホ修理が増加新製品高額化で買うより安い画面バキバキ専門店に駆け込みもっと知りたい(2023年6月21日)

スマホ修理が増加 新製品高額化で「買うより安い」 画面バキバキ…専門店に駆け込み【もっと知りたい!】(2023年6月21日)

 スマートフォンの価格高騰を受けて、買い替えを控えて長期間使い続けるケースが増えています。そうしたなか、利用者が増えているのが修理店です。番組が取材した日も、画面割れやバッテリーのトラブルなどが相次ぎました。

■スマホ修理 「レンズ割れ」15分で対応

 ここは東京・秋葉原にあるスマートフォンの修理店。シャッターが開いてすぐにやってきたのは、20代の男性です。

 修理依頼の客:「ここが壊れちゃったんで、直したいんですけど」

 男性のスマホを見ると2つあるレンズの片方に、ひびが入ってしまっています。

 修理依頼の客:「カメラ使えないと、生活というか、結構使うので」

 早速、修理作業を開始します。

 スマホ修理王 秋葉原店・鶴園敦樹さん:「この場合は、割れてしまっているガラスの部分を一回取り除いて、新しいレンズを取り付けるという感じ」

 ガラスの交換は、スマホを分解することなく外から行います。割れたレンズをピンセットできれいに剥がしていき、およそ5分後…。

 鶴園さん:「割れていた部分を一回取り外し、清掃を行った状態」

 その後、新しいレンズを防水テープで貼り付け、作業は完了。かかった時間は15分ほどで、料金は8800円でした。

 修理依頼の客:「直そうと思って調べていたが、なかなか腰が上がらず。たまたまこの辺を通ったので、サクッと修理できてよかった」

■本体価格の高額化…修理重ね「長く使う」

 いまや、多くの人にとって欠かせない存在となっているスマートフォン。年々利用者が増えているのが、こうしたスマホ修理店です。この店では、去年に比べ2割から3割ほど客が増えているといいます。その理由は、どこにあるのでしょうか?

 街の人(40代):「高いですね。高いんで大事にしてます」

 街の人(60代):「一括では買えないのでローン(分割払い)になってしまう」

 本体価格の高額化です。中でも、去年発売されたiPhone(アイフォーン)14は円安も影響し、グレードによっては24万円近くします。そのため、このような声が聞かれました。

 街の人(20代):「しばらく買い替えるつもりはない」

 街の人(30代):「(Q.買い替えのタイミングは?)機種が限界になったら」

 なるべく買い替えないという人が増えています。

 街の人(50代):「バッテリーの不具合。だんだん持ちが悪くなってきて、替えてもらうことのほうが多い」「修理は行きます。(買うより)値段が安い」

 バッテリーや画面の修理や交換などをしながら、長く使うという意識の変化が起きているのです。

■“画面バキバキ”部品交換できず…驚きの対応

 取材したこの日。続いてやってきたのは20代の女性。その理由は「画面の破損」。スマホの画面が割れてしまい、左側が映らない状態になっていました。

 修理依頼の客:「駐車場に落としてしまって、時計が見えなくて結構不便」

 しかし、新しい部品と交換しようにも…。

 スマホ修理王の店員:「パーツ単体で出回っていないものになる。こちらでこの端末と同じものを購入して」

 この機種は、メーカーが部品単位での販売をしていません。そのため、同じ型のスマホを中古で購入し、データが入っている基板を入れ替えることに。画面が割れたスマホのカバーを開け、中の基板を慎重に取り外します。

 鶴園さん:「これでまず1個目。これをきれいなほうに」

 新しい端末に基板を移し替えて修理は完了。料金は中古端末の購入代金を合わせて、2万780円しましたが、新しい機種を買うより安く済みました。

 修理依頼の客:「結構バキバキだったので。いい感じです。よかったです。この後、スマホを使う予定があったので、短い時間でやってもらえて助かる」

■バッテリートラブル「2年で限界」 理由は…

 スマホ修理で最も多いのが、「画面割れ」や「画面が映らない」などのトラブル。次に多いのが「バッテリートラブル」だといいます。特に暑くなるこれからの時期は、バッテリーが熱で膨張し、充電できなくなるケースが増えてきます。

 30代男性は「バッテリーの劣化」。2年ほど使い続けているスマホに限界を感じてきたといいます。

 スマホ修理王の店員:「充電の減りが早いとか?」

 修理依頼の客(30代):「そうですね。それもありますし、あと熱が…アプリ使っていると出てきてしまうので」

 動作に異常がないことを確認し、バッテリーの交換作業に。カバーを開けると出てきたのは、カメラなどの基板。配線を傷付けないよう、丁寧にねじを取り外していきます。

 鶴園さん:「大体は背面とってこういうプレートがねじで止まっているので、機種にもよるがそこまで大変でもない」

 料金は9800円、作業は30分ほどで完了しました。

■「キッチンで水に」SOS 分解した内部は?

 一方、別の女性は「内部に水」。タブレット端末2台の修理を依頼。小学生の子どもが英語塾で使用しているといいます。

 修理依頼の客(50代):「こっちはだいぶ長く使っているので、バッテリーの持ちが悪くなった。こっちは子どもがキッチンのところまで見せに来て濡れちゃって、充電がダメになった」

 スマホと同じ要領でバッテリー交換を実施。5年ほど使っているというタブレットの内部には、ほこりも…。これも故障の原因になります。

 鶴園さん:「ほこりなどが悪影響を及ぼして、基板自体が発熱したり、壊れてしまったりという可能性も考えられえる」

 内部の清掃も行い、料金は1万4800円。もう1台、水に濡れてしまった端末の内部は…。

 鶴園さん:「水につかったって言ってたから、腐食してるかもしれない」

 スマホ修理王の店員:「ここ明らかに青っぽいというか。本当はもっとピカピカ」

 端子が黒く変色。これが水につかった跡だといいます。内部に水がたまった状態だと充電できないだけでなく、ショートの恐れもあり危険です。新しい部品と交換し、料金は2万1800円。

 引き取りに来た夫:「やっぱりこれがないと困っちゃう。買い替えると今は高いですからね」

 鶴園さん:「愛着のある使い慣れたものを、これからも使い続けたいという方が増えていると思う」

(「グッド!モーニング」2023年6月21日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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