集落奪還も戻らない日常学校は廃墟に見えぬ復興(2023年6月17日)

集落奪還も戻らない日常学校は廃墟に見えぬ復興(2023年6月17日)

集落奪還も“戻らない日常” 学校は廃墟に…見えぬ復興(2023年6月17日)

ロシア軍からの領土奪還に向けた、ウクライナによる大規模反転攻勢。ウクライナは12日、ドネツク州とザポリージャ州で、合わせて7つの集落を奪還したと発表しました。

そのうちのひとつ、ドネツク州の「ネスクチュネ」で撮影された動画があります。

「ネスクチュネを奪還しました!ウクライナに栄光あれ!」(ネスクチュネで撮影された動画)

この動画について、「ウクライナ兵が立っていたのは病院で、建物の瓦礫に旗を揚げたところはお店だと思います」と話すのは。「ネスクチュネ」の学校で校長を務めているオレナさん。避難先のキーウで私たちの取材に応じてくれました。

ネスクチュネ村の学校長 オレナ・ピスクンさん
「ずっと待っていた奪還です。私たちの土地が自由になった喜びを感じています。これまで歩いていた道や、木や花をまた見ることができるという喜びです」

ロシアに占拠される前に「ネスクチュネ」で撮影された映像を見ると、家々がゆったりと立ち並ぶ広大な土地に穏やかな景色が広がります。

映像に映る、青い屋根と青い窓枠が特徴的な建物が、オレナさんが校長を務める、村で唯一の学校です。6歳から17歳まで100人近くの子どもたちが通っていましたが、去年3月に村が占拠され、子どもたちやオレナさんら教職員はみな散り散りになったといます。

ネスクチュネ村の学校長 オレナ・ピスクンさん
「ロシア軍が学校の地下シェルターに1年間隠れて住んでいました。学校は休校していて、私は1年間働いていません」

占拠中に撮影されたという動画を見てみると、ほとんどの窓ガラスが吹き飛び、屋根が崩れ落ちた校舎だけが残っています。将来子どもたちがどれだけ戻るかわからず、学校の閉校が決まっているといいますが…

ネスクチュネ村の学校長 オレナ・ピスクンさん
「率直に村に戻りたい。すべてが愛おしい場所です。とても戻りたいです。みんな家を失ったので、これから探す必要がありますが、戻れると期待しています」

ドネツク州の知事は、奪還された村について…

ドネツク州知事 パブロ・キリレンコ氏
「もちろん私はその地域には行きました。そこではまだ活発な戦闘が続いていますし、地雷の撤去も終わっていません。国家警察とウクライナ治安当局の特殊部隊による、いわゆる「掃討作戦」、つまり敵の排除と集落の解放が行われています。その後、解放された地域で国の主権を回復させるための手続きをしていきます」

サタデーステーション 6月17日OA
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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