大義なきまま解散引き金に立憲泉代表あす不信任案提出へ(2023年6月15日)

大義なきまま解散引き金に立憲泉代表あす不信任案提出へ(2023年6月15日)

大義なきまま…解散引き金に? 立憲・泉代表あす不信任案提出へ(2023年6月15日)

 国会では15日、LGBT法案が参院内閣委員会で可決し、今国会で成立の見込みとなりました。会期末を前に解散風が吹き荒れる永田町。立憲民主党の泉代表は16日、内閣不信任案を衆議院に提出する意向を固めました。

■“LGBT法案”今国会内で成立へ

 自民党が提出した法案ですが、質疑に立った自民党の議員からは…。

 自民党・有村治子議員:「このLGBT理解増進法案によって、国民の不安が増すような事態は避ける努力を続けなければなりません」

 自民党・山谷えり子議員:「むしろ法律ではなく、良識と思いやりの世界の問題というのが本質的なところかと」

 参議院内閣委員会で審議されたLGBT理解増進法案。13日に採決された衆議院本会議では、腹痛を理由に途中退席する自民党議員や欠席する議員もいました。この法案は広島サミットを前に岸田総理大臣が準備を進めるよう求めていたものでしたが…。

 自民党・稲田朋美議員:「反対される方は結構多かった。推進派は推進派でそれなりにいたし」

 自民党・西田昌司議員:「差別禁止等というような運用のされ方をされると困ると。対立を生むだけになっちゃうので。そこは、日本の風土や文化にあった形の仕組みにしないといけない」

 LGBT理解増進法案は2年前にも超党派で合意していました。ただ、その時あった「差別は許されない」という記述が現在の法案では「不当な差別はあってはならない」と変更されています。

 立憲民主党・打越さく良議員:「差別はそもそも不当ですし『許されない』が『あってはならない』というのはどうも差別解消に向ける意思が弱まっているように感じられる」

 また、維新・国民の案である「すべての国民が安心して生活できるよう留意する」などの条文も加えられています。

 共産党・田村智子議員:「超党派議連案にも与党案にもなかった、全く新しい概念です。国民の安心のためにLGBTQ+の側に『わきまえる』『配慮する』ことを求めることになってしまう」

■「理解阻害する」 当事者ら批判

 当事者からは…。

 参考人「fair」・松岡宗嗣代表理事:「今回の法案は理解を増進するための法律ではなく、理解を抑制、阻害するための法律になってしまったと言わざるを得ない」

 様々な懸念が表明されましたが、法案は委員会で可決されました。

 古賀友一郎委員長:「多数をもって原案通り、可決すべきものと決定しました」

 16日の本会議で成立する見通しです。重要法案の可決・成立が進むなか、国会の会期末は21日に迫っています。

■自民幹部“解散意識”発言 相次ぐ

 自民党・二階俊博元幹事長:「きょうは特に申し上げることはありませんが、とにかくいつ何があっても驚かないように」

 自民党・麻生太郎副総裁:「今から通常国会終わって地元に帰られて、色々準備やら何やら忙しいことになるということも十分にありますので」

 自民党の重鎮の頭の中にあるのは「解散」です。

 岸田文雄総理大臣:「解散総選挙についても、いつが適切なのか、諸般の情勢を総合して判断していく」

 自民党内からは、野党の内閣不信任案提出が解散の大義になるとの声も出ています。

 岸田文雄総理大臣:「(Q.不信任案は大義になるんでしょうか)現時点ではお答えすることは控えます」

 立憲民主党・泉健太代表:「(Q.不信任案提出は、解散の大義になる?)さすがに岸田さんも恥ずかしくて言えないんじゃないかな。解散するかどうかは総理の責任、覚悟、自覚の問題だと思う」

 その内閣不信任案、党の関係者によると、立憲民主党の泉代表は16日、衆議院に提出する意向を固めました。
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