スマホ「修理市場」拡大 背景に新型端末の価格高騰…「修理する権利」議論も(2023年6月15日)
年々高くなるスマートフォンの買い替えサイクルが長期化し、壊れても新しい機種を買わずに修理して使うというユーザーが増加しています。
■携帯電話の平均的な使用年数“2.2年→4.4年”
都内にある修理店。
来店客:「一度見てもらったんですけど、2週間くらい経って反応しなくなりました」
ドイツからの観光客は、旅行中にスマホを落とし画面を壊してしまいました。
ドイツからの観光客:「OK、OK」「アリガトウ」
今、広がりをみせるスマホの「修理市場」。こちらの会社では、創業した2016年には35店舗だったのが、現在は79店舗にまで拡大しました。成長の背景にあるのは「新型端末の価格高騰」です。
大学生:「最新機種は15万~16万円くらいするじゃないですか。だったら修理して長く使おうかなと思う。普通に学生が払えるお金じゃないと思いますね」
「携帯電話の平均的な使用年数」は20年前は2.2年でしたが、最新の調査では4.4年。バッテリーや画面などを交換しながら長く使うという意識の変化が起きています。
■「修理する権利」議論も…日本は遅れている
もっとも、最近は修理価格も上がってきています。
スマホスピタル 新宿アルタ店・下山顕店長:「iPhone12以降に関しては開けるのが若干難しくなっている。作業時間は倍くらいかかる感じです。(修理料金は)新しい方が高いです」
また、こうした修理店では性能が劣る場合もある「互換品」が使われることが多く、「純正品がいい」というユーザーの声には応えにくい状況です。
欧米では近年「修理する権利」が主張され、純正品を簡単に入手できるようにするといった法整備が進んでいますが…。
スマホスピタル 直営店事業部・木村吉伸担当部長:「実態としてメーカー(純正)の修理部品を単体で入手できるところは、まだまだ日本は遅れている。海外に合わせて日本も変わっていくべきと肌で感じている」
「修理する権利」については、日本政府の中でも議論が行われていて、今後の対応が注目されています。
(「グッド!モーニング」2023年6月15日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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