ハリポタ施設の昔 としまえんに元祖流れるプール94年間進化続けた遊園地1971年(2023年6月14日)映像記録news archive

ハリポタ施設の昔 としまえんに元祖流れるプール94年間進化続けた遊園地1971年(2023年6月14日)映像記録news archive

ハリポタ施設の昔 「としまえん」に元祖「流れるプール」 94年間進化続けた遊園地 1971年 (2023年6月14日)【映像記録 news archive】

ーー練馬駅ーー

西武池袋線の練馬駅です。
池袋方面に向かう電車が入ってきました。
その塗装から「赤電」とも呼ばれた車両です。
冷房もついていません。
1971年(昭和46年)春、桜が咲く前の風景です。
駅の上を旋回し、北口側に出ます。
2023年の今は駅前広場と複合ビルになっているここは、カネボウの工場で前の年に閉鎖されました。

住宅街を豊島園の方向に飛んでいきます。
関東大震災のあと、多くの人が郊外に移住する中、1926年に豊島園が開園したことが、このあたりの宅地化に拍車をかけたようです。
寺町を越えていよいよです。

ーー豊島園駅ーー

豊島園駅が見えてきました。
開業は1927年(昭和2年)で、豊島園ができた翌年のことでした。
到着番線によって、ホーム屋根の長さが極端に違うのが特徴的です。
長いほうの屋根と線路を挟んだ反対側には、今はないホームが見えます。
豊島園駅も、今年2023年に大きく改装され駅舎も新築されましたが、豊島園という駅名はそのままです。

ーー豊島園ーー

豊島園の入口をすぎて、石神井川を越えると大きな噴水が見えてきました。

ーー「マンモス噴水」ーー

1961年に造られた「マンモス噴水」ですが、その周りを新しく舗装しているようです。
水も試験的に出しているだけのようにも見えます。
せっかくのリニューアルですが、この「マンモス噴水」、数年後には姿を消します。

「カルーセルエルドラド」が見えます。
ローラーコースター「サイクロン」の乗り場です。
回転系の遊具、アトラクションが所狭しと並んでいます。
「スカイダイバー」の隣には工事中のものもあります。

二つのレストラン。

ーー「フリュームライド」ーー

「フリュームライド」が見えてきました。
かつてこの場所にあった「ウォーターシュート」の後を継いだ乗り物で、
ウォーターライドを楽しんだ最後に落下する仕組みです。
まさに石神井川を渡っていきます。
ローラーコースターとは違って連結されてはいません。
「サイクロン」の下をくぐると、最後の上りです。
そして、逆落とし。

-ーーレストラン「ソレイユ」「ふるさと」ーー

その向こうはレストラン。「ソレイユ」と「ふるさと」です。

ーーローラーコースター「サイクロン」ーー

「サイクロン」が地面より低く、池のすぐ脇を通っています。
こういう所が3か所、さらにトンネルもありました。

ーー回転木馬「カルーセルエルドラド」

回転木馬「カルーセルエルドラド」の営業開始はこの年1971年4月3日ですが、この時はまだ準備中のようです。

遊具は50円から100円のものが多かった時代です。

屋内のローラースケート場。

ーー「カリプソ」ーー

「カリプソ」に寄っていきます。
かわいらしい見た目ですが、けっこうなスピードで“縦横無尽に回転するカップル向けの乗り物”でした。
このころの料金は100円です。
のちに屋根(傘)が取り払われました。

ーー屋内「ローラースケート場」ーー

「ローラースケート場」は、前からあった「インドアスキー場」を改装してできましたが、さらにその前は「こども劇場」でした。
ディズニー映画も上映していました。

ともかくクルクル回っています。

もう一度、石神井川を越えて、南側の大部分はプールのエリアです。
画面右上の一画が、もともとの練馬城の中心部。
春先の撮影なので、プールエリアには人っ子一人いませんし、水も汚れたままです。

というわけで、同じ1971年、夏まっ盛りの豊島園です。

ーーアドベンチャーゾーン「アフリカ館」ーー

「マンモス噴水」の後ろに、アドベンチャーゾーン「アフリカ館」です。

左に旋回して、北側からの豊島園全体です。
2020年8月いっぱいで閉園した豊島園ですが、跡地は、全体が練馬城址公園として整備が進められていて、一部はすでに開放されています。
左上のドームのようなものが目立つあたりが、もともとの練馬城の中心部分です。

ーー七つの「グラウンド」ーー

反対側、画面右からグラウンドがいくつも見えてきました。
そう。
当時の豊島園は「会社の運動会が行われる場所」でもありました。
大小7つのグラウンドがあって、トラックも設けられています。
でも、2つは駐車場として使われているのでしょうか。

ーー「七つのプール」(当時は五つ)ーー

今回も石神井川を渡り、観覧スタンドも設けられた、一番大きな第7グラウンドの向こうに、プールが見えてきました。
大きな建物はロッカー室。

ーー「流れるプール」ーー

「ナイヤガラプール」を過ぎて、「流れるプール」です。
1965年のオープンです。
なにしろ「流れるプール」の世界第1号はここ豊島園ですから、プールの幅、流れる速度などいろいろ試行錯誤がありました。
その結果、1周350メートルの5か所から、秒速1メートルの水流を噴き出して回転させる仕組みができ上りました。

ーー「大プール」「小プール」「飛び込みプール」ーー

「流れるプール」の内側にあるのは、
「大プール」「小プール」「ダイビングプール」の3つ。
「大プール」は競泳用、「小プール」はできたころは婦人プールとされていました。
人も、ボートも流れています。

周りには住宅が密集していますが、別世界ですね。

ーー「ロッカールーム」ーー

大きな屋根は、更衣室として使われるロッカールームです。
ロッカーの数は6万。あまりの盛況に、この年、5000追加したそうです。

ーー「ナイヤガラプール」ーー

その向こう、「ナイヤガラプール」のまわりには、人がたくさんいます。
「ナイヤガラプール」は1961年にできました。
プールの周りにいる人たち、甲羅干しでしょうか。
このあたり、最後の何年かは小さなテントが所狭しと立てられていて、お客さんはその中で休んでいました。
時代を感じます。

豊島園が閉園したあと、プールエリアはとくにゆっくり取り壊しが進んでいます。
ちなみに「流れるプール」の内側にある「大プール」「小プール」は、戦前も戦前、1929年の完成です。
まさに「水の豊島園」。

第7グラウンドの場所には、1973年に「波のプール」が、1974年には「こどものプール」が、相次いで誕生しました。

ーー「練馬城」ーー

そして今年2023年6月、練馬城址公園として整備がすすめられているその一部、遊具・アトラクションが並んでいたこの辺りが、あの映画の世界に生まれ変わります。
いつの時代も私たちを楽しませてくれるここは、豊島一族の拠点、練馬城あとです。

[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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