アマゾン生還 子どもたちが新証言 捜索の足音におびえ…「隠れていた」(2023年6月13日)
アマゾンに小型機が墜落して40日ぶりに救出された子ども4人を巡り、新たな情報です。子どもたちは過酷なサバイバル生活を送る一方で、「見つかるのが怖くて隠れていた」と話していることが分かりました。
アマゾンのジャングルで40日間を生き延びた4人の子どもたち。幼い妹や弟を支えた長女・レスリーさん(13)が病室で描いたイラストには太陽のもとで山々が描かれ、川には魚が泳いでいます。
一方、世界中から一躍注目され、コロンビアのヒーローになった捜索隊。全員そろって人気テレビ番組に出演。
捜索隊メンバー:「長女は赤ちゃんを片手で腕に抱き、もう一方の手で妹の手を握りながら僕のところへ走ってきて抱き付いてきたんだ」
奇跡の救出劇に沸くコロンビア。その一方、ジャングルで子どもたちが抱いていた恐怖。
長女:「怖かったから隠れていた」
コロンビア軍による捜索から子どもたちは逃げ続けていたというのです。
子どもたちの父親:「これは神様が起こしてくれた奇跡です」
子どもたちの父親は先住民「ウイトト族」のリーダー的存在。反政府武装組織から命を狙われていたため、別の町に身を潜めていました。
50年以上続いている政府と反政府組織による戦闘。父親は家族の身を案じ、コロンビアの山間にある町・アララクアラから子どもたちを小型機で避難させようとしたのです。しかし、小型機は墜落。事故直後は生きていた母親も…。
母親:「ここから離れなさい」
そう言い残し、亡くなった母親…。
長女:「どこへ行けば良いか分からなかった」
長女は幼い弟や妹を連れ、水場になる川沿いを拠点とし、ジャングルをさまよい続けます。
コロンビア軍:「レスリー!(長女の名前)」
コロンビア軍は墜落現場周辺を捜索しますが…。
長女:「見つかりたくなかったから隠れていた」
長女が「コロンビア政府軍」と「反政府組織」を区別できるわけもなく、「軍隊の足音」をただ恐れていたといいます。
捜索をの見つめながら身を潜めた子どもたち。わずか10メートルまで接近したこともあったといいます。13歳の長女は幼い弟が泣き叫ばないよう手で口をふさいだことも。しかし、ジャングルでの40日。子どもたちの体力は限界に達し、動けなくなって逃げることができなくなったところを捜索隊に発見されたといいます。
病院で療養を続ける子どもたち。画を書いたり本を読んだり、病院スタッフと会話をするなど元気に過ごしているといいます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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