“闇バイト”疑いの強盗が急増防犯対策どうする？【Nスタ解説】

“闇バイト”疑いの強盗が急増防犯対策どうする？【Nスタ解説】｜TBS NEWS DIG

日曜日の白昼、川崎駅近くの高級時計店に2人組が押し入り男1人が逮捕された事件。

逃走中のもう1人の人物について、逮捕された男が「名前も知らない」と話していることがわかりました。

■現行犯逮捕された容疑者「共犯者の名前も知らない」

日比麻音子キャスター:
人通りの多い場所でまた強盗事件が発生しました。6月11日午後1時ごろ、JR川崎駅の近くの商店街で高級時計店にバールを持った2人組が押し入り、時計などを奪おうとして逃走しました。男性の店員は左手首にけがをしています。

位置関係などを見ていきましょう。
JR川崎駅から西に約500m離れた店が犯行現場となりました。この現場から約100m離れた場所で2人のうち1人が取り押さえられました。

強盗傷害の疑いで現行犯逮捕となったのは、大阪・高槻市の職業不詳・八木貴寛容疑者（26）です。

この八木容疑者の供述によりますと、もう1人いた人物について「何もわからない。名前も知らない」ということから、闇バイトで集まった可能性も指摘されています。

■“闇バイト”疑いの強盗が急増　防犯対策どうする?

＜闇バイトで集まったとみられる強盗＞
【4月29日】東京・表参道で3人組の男が現金やネックレスなどを奪う
→容疑者は「闇バイトを探した」と供述

【5月8日】東京・銀座の高級時計店で仮面姿の少年ら4人組が約3億900万円相当を奪う
→“闇バイト”の可能性を含めて捜査

＜東京都　強盗事件の認知数＞※警視庁のデータより
2023年1月:21件
2023年2月:41件
2023年3月:62件
2023年4月:80件

2023年1月～4月:合計204件
2022年1年間:228件

2022年1年間の合計件数が228だったんですが、2023年に入ってたった4か月で204件ということで、2022年と比べてもかなり多いというのがわかります。

このようなことから、6月10日、EXILEの関口メンディーさんが一日警察署長を務めて高校生らに“闇バイト”に対しての注意を呼びかけました。

5月には、大阪府警が梅田にある貴金属店へ行き、スタッフに防犯対策を指導。強盗への注意喚起を行っています。

強盗に踏み込まれたときに有効なシステムもあります。
大手警備会社「セコム」の防犯システム「フォギープロテクション」です。

天井に装置がついていて、侵入が確認されると大きな破裂音とともに大量の白煙が噴き出します。瞬く間に部屋の中は真っ白になり侵入者は視界を奪われるということで、被害を最小限に抑えられるということなんです。

こちらは、▼店側が通報ボタンを押す▼警備会社が防犯カメラで確認▼遠隔で警告・白煙噴射するシステムとなっているそうです。

セコム担当者
「視界を遮ることで被害を最小限に抑えられる。銀座の強盗事件から問い合わせが増えている」

ホラン千秋キャスター:
ここまで白昼堂々と大胆な犯行を繰り返されてしまうと、自分たちで犯罪に遭ってしまったときにどのように身を守るかも学んでおかないと、ピンチのときに対応できないですもんね。

ハロルド・ジョージ・メイさん:
これほど（強盗事件が）増えているってことは、企業もいろんな投資をしないといけなくなっちゃってますよね。海外なんかそうなんですよね。強盗が入ったらドアが閉まって逆に出られなくなるとか、上から鉄製の柵が落ちるとか、そういうことまでしないといけない世の中になっちゃったのかもしれませんね。

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