密林で子ども4人が40日 生存支えた“ウイトト族の知識”(2023年6月11日)

密林で子ども4人が40日 生存支えた“ウイトト族の知識”(2023年6月11日)

密林で子ども4人が40日 生存支えた“ウイトト族の知識”(2023年6月11日)

 飛行機が墜落し、アマゾンの密林でおよそ40日後に救助された子ども4人が病院に運ばれました。過酷な環境を生き抜けた背景には森で生きる部族の知識がありました。

■密林で40日 子ども4人病院に

 ベッドに横たわる子どもや、ぬいぐるみを抱える子ども。医師らと会話する様子もうかがえます。コロンビアの首都ボゴタ市内の病院で治療を受けているのは40日間、行方不明になっていた4人のきょうだいです。

 コロンビアのペトロ大統領や軍関係者も面会に駆け付けました。コロンビア政府によると、子どもたちの命に別状はないということです。

 救出された子どもたちの祖父:「今のところは安静にしていなければいけません。私たちにとっては『ともかく生存している』ということ、そして、我々家族を見てうれしそうにしていました」

■密林で救助活動 子ども発見は奇跡

 事故から奇跡の生還を果たした子どもたち。救助活動に参加したという、きょうだいと同じ民族のウイトト族の男性に話を聞くことができました。

 救助活動したウイトト族の男性:「救出のために20日間かけてアマゾンの密林に入って行かなければならなかった。(発見当時)子どもたちの容体は非常に危険な状態で完全に栄養失調状態でした。見ていて本当に悲しくなるような状態でした」

 ただ、今回の墜落事故では子どもたちの母親や操縦士など大人3人の死亡が確認されています。子どもたちの父親は。

 救助活動したウイトト族の男性:「(母親らの死は)本当に悲しいことです。父親は私たちと一緒にいました。父親は一緒に喜びの瞬間を分かち合いました。私たちの救出活動で子どもたちが発見されたことをとても感謝して心から喜んでいました」

■生存支えた“ウイトト族の知識”

 地元メディアによると、行方不明になったのは1歳から13歳のきょうだいで、先住民の「ウイトト族」。男性はすでにジャングルで生きる知識があったと話します。

 救助活動したウイトト族の男性:「(Q.何歳ごろまでにジャングルで生きる知識を身につける)そのような知識は家で教わるのです、3~5歳ごろからです。10歳ごろにはもう完全にそういう知識を身に付けています。私たちの文化や経験は決して失われることはない。世代から世代へと代々、受け継がれていくのです」

 13歳の長女が生存に大きな役割を果たしたとの声も上がっています。

 コロンビア、ベラスケス国防相:「長女の勇気とともにリーダーシップを認識すべきです。なぜなら、幼いきょうだい3人は長女の支えとジャングルの知識によって救われたからです」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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