“観光客割増運賃”異例の要望書 京都市が国に「市バス混みすぎて市民乗れない」(2023年6月7日)

“観光客割増運賃”異例の要望書 京都市が国に「市バス混みすぎて市民乗れない」(2023年6月7日)

“観光客割増運賃”異例の要望書 京都市が国に「市バス混みすぎて市民乗れない」(2023年6月7日)

 観光客が急増している京都市では、市バスが混雑して市民が乗れないという問題が起きています。そこで、市は観光客のバスの運賃を市民より高くすることを目的とした異例の要望書を国に提出しました。

■観光シーズンに増便も…大混雑

 先月のゴールデンウィーク、街を埋め尽くさんばかりの観光客であふれかえった日本屈指の観光都市・京都。コロナ禍前のにぎわいが戻りつつある一方、多すぎる観光客により街中にごみが散乱するなどの問題も再浮上しています。

 観光シーズンに増便している市バスも大混雑です。

 係員:「ギリギリやね、ここまで」

 京都市民:「あれが困りますわ。スーツケースありますやん、あのゴロゴロね。観光客も大事かもしらんけど、住んでるものの身になってはんのやろかって」

■「バス1日券」も…9月に販売停止

 さらに、市民からはこんな声も上がっています。

 SNSから:「高齢者、車椅子、ベビーカー乗れない。京都市民、困ってます」

 そのため先月には、すべてのバスの前面に「ベビーカーマーク」を貼り、ベビーカー利用者への配慮を求めました。

 京都市交通局自動車部運輸課・片岡浩司担当課長:「行き先表示の横に大きなマークとなっておりますので、パッと見て分かるような。ベビーカーでご利用頂けることを周知させて頂いている」

 また、観光客の利用が9割だという、「バス1日券(700円)」も今年9月には販売を停止し、観光客に地下鉄利用を呼び掛けるといいます。

■「観光客割増価格」導入…国に確認

 さらに、京都市は5日、驚きの一手に打って出ました。観光客のバスの運賃を市民より高く設定することを視野に入れた制度の構築を求め、国土交通省に要望書を提出したのです。

 この「観光客割増価格」について、SNSでは次のような投稿がありました。

 SNSから:「乗客によって運賃を変えるのはおかしい」「通勤時間帯だけでも観光客を割り増しにしてほしい」

 京都市は、この価格制度の導入が可能かどうかも含め、国に確認しているということです。

(「グッド!モーニング」2023年6月7日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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