入管法改正案を立憲が採決阻止「人権意識の欠如が甚だしい」 大阪入管の酒酔い診療問題には“隠蔽”指摘|TBS NEWS DIG

入管法改正案を立憲が採決阻止「人権意識の欠如が甚だしい」 大阪入管の酒酔い診療問題には“隠蔽”指摘|TBS NEWS DIG

入管法改正案を立憲が採決阻止「人権意識の欠如が甚だしい」 大阪入管の酒酔い診療問題には“隠蔽”指摘|TBS NEWS DIG

入管法改正案をめぐる攻防が大詰めです。立憲民主党は法案の採決を阻止するため、斎藤法務大臣に対する問責決議案を提出しました。さらに新たな問題も発覚しています。

外国人の長期収容のあり方などを見直す入管法改正案。きょう予定されていた参議院・法務委員会での採決は突如として取りやめとなりました。

立憲民主党 斎藤嘉隆 参院国対委員長
「(私たちには)人権意識の欠如が甚だしい法案をこのまま可決、成立させていくという、勇気も傲慢さもありません」

立憲民主党はけさ、法案の採決を阻止するため、斎藤法務大臣に対する問責決議案を単独で提出。これにより、きょうの採決は見送られたのです。

さらに新たな問題も発覚しています。

共産党 仁比聡平 参院議員
「厳しい言葉ですが、隠蔽し続けていたのではないかというのが、私が大臣に問いたいことです」

これは、共産党が入管の内部告発者から独自に入手したという文書。

大阪入管に勤務する女性医師が今年1月、酒に酔った状態で収容者の外国人を診察した疑いがもたれている問題について、担当者が経緯を克明に記した内部報告書だといいます。

診察前後の医師の様子については…

「常に笑みを浮かべ極めて陽気に振る舞うなど、落ち着きや冷静さを欠いており、明らかに様子が異なる状態。呼気1リットル中のアルコール濃度が0.36ミリグラムと高い数値」

これは車の運転ならば、免許取り消しになるレベルです。この医師については問題の指摘が相次いでいました。

大阪入管に収容されていた人
「ドクター、お酒飲んでいた。(Q.なぜ、お酒を飲んでいるとわかった)【通訳】においがしました」

斎藤大臣がこうした事態を把握したのは今年2月。しかし、公表はされず、一部の野党は法案審議への影響を懸念し、事実を隠していたのではと疑っています。

斎藤健 法務大臣
「訴訟になる可能性が強い案件だというふうに思っていますので、事実関係の確認には慎重の上にも慎重を期する必要があるということで、それなりに時間がかかっている」

記者
「なぜ、入管庁のこういった不祥事を隠し続けたのか?」
斎藤健 法務大臣
「どうもありがとうございました」
記者
「責任取らないんでしょうか?」

名古屋入管で亡くなったスリランカ人女性の遺族はこう憤ります。

ウィシュマさんの妹 ワヨミさん
「隠蔽としか思えない。二度と誰も姉のような目にあわないよう対策すると言ったのに、そうはならなかった」

政府・与党側は大臣への問責決議案を否決したうえで、今週金曜日にも法案を成立させる構えですが、審議は尽くされたといえるのでしょうか。

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