【台風2号】大雨厳重警戒 土砂災害のおそれ【気象予報士解説】|TBS NEWS DIG
今後の大雨について、気象予報士の森田正光さんの解説です。
2日午後11時30分現在、雨雲は高知から始まって紀伊半島を、さらに東海地方、関東の北部から茨城県に抜けて、東海上まで、ずっと1000キロぐらいにわたってですね、黄色やオレンジ、赤いところが続いています。
線状降水帯と見てわかると思うんですが、所々で1時間に30~50ミリぐらいの、非常に激しい降り方をしています。東京でも163ミリ、この時間までに降っています。
48時間前、6月1日の段階なんですが、実は今回の雨というのは、台風2号の外側の雨雲、湿った空気によるもの、さらに北側にも水蒸気の非常に濃いところがあるんですね。「水蒸気前線」といったりしますが、この北側の水蒸気の塊と南側の水蒸気の塊が日本列島で合体、合わせるときに激しい雨が降り出しました。2日の朝のことです。
現在もそれがまだ抜けることなく、東日本にかかっているという状況になってるんですね。北側の水蒸気と南側の水蒸気が日本列島で重なって特に強く降ってる。それが2日の日中に起きたことです。それが現在も続いていて、3日の朝までこんな感じになりそうなんです。
予想です。ここからずっと線状の雨雲が伸びてますが、夜中0時から動かしましょう。そうすると、全体的に東の方に抜けていく、あるいは南の方に下がっていくんですけれども、これから3時、4時ぐらいの時間帯までは、まだ雨の強い状態が続くんですね。
だから3日のお昼ごろまでは、東日本を中心に激しい雨が続くということになります。トータルでいうと、200~250ミリというのは関東甲信、伊豆諸島とか近畿地方で100~150ミリ、関東ではなお200ミリぐらいの雨が降るところがあります。既に150~200ミリが降ってますので、おそらくトータルで400ミリ近くなるところもあると思われます。
Q.地盤も緩んでいる状態ですから土砂災害にも警戒していただきたいんですけれども、今できる備えというのはどういったことになりますか?
差し迫っているところである場合は、外に出て逃げるというよりも「垂直避難」といいますけども、2階だとか安全なところに行くということが大事です。それからもう一つは非常用品の確認。情報が必要ですから、スマホなどの充電は本当にこまめにやっていただきたいと思いますね。
すぐに情報を受けられるような環境を整えていただいて、不安な夜になっていますけれども、十分に備えていただければと思います。
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