静岡“堤防決壊”で氾濫…各地で『緊急安全確保』発令“災害級大雨”に最大級の警戒を(2023年6月2日)

静岡“堤防決壊”で氾濫…各地で『緊急安全確保』発令“災害級大雨”に最大級の警戒を(2023年6月2日)

静岡“堤防決壊”で氾濫…各地で『緊急安全確保』発令“災害級大雨”に最大級の警戒を(2023年6月2日)

2日は、台風からの暖かく湿った空気で、梅雨前線が活発になり、局地的に雨雲が発達。高知県・和歌山県・奈良県・三重県・愛知県・静岡県で、線状降水帯が発生しました。

土砂災害や川の氾濫も発生していて、最も高い警戒レベル5の『緊急安全確保』や、警戒レベル4の『避難指示』などが各地で出されています。

和歌山市では、市内の一部に避難指示が出されました。

井澤健太朗アナウンサー:「用水路に水が流れています。住宅のすれすれのところまで、水が来ているのが分かります。住宅の反対側は、道路が川のようになっています。住宅から外に出られない状況になっています」

和歌山県海南市では、市内を流れる川が氾濫危険水位を超えたため、『緊急安全確保』が出されました。警戒レベルで最も高い「レベル5」で、少しでも命が助かる可能性の高い行動を呼び掛けました。

周囲の道路が冠水し、一時、孤立状態に陥った会社。社員は、2階より上に垂直避難しました。

“孤立状態”となった川井萌さん:「30分とか、それぐらいで一気にかさが増したように感じました。すごく早かったです」

市内では、床上浸水した地域も。通りのあちらこちらに、泥だらけの家財道具が積まれていました。川のすぐそばにある、薬局は…。

うつみ薬局・中谷祐磨さん:「全部つかってしまったので。停電して電話もつながらなくなって、どうしていいか…」

和歌山県北部を流れる貴志川は一時、氾濫危険水位を超えました。和歌山では、その他に3つの町でも、緊急安全確保が出されました。

紀美野町では午後1時過ぎ「川で人が流されている」と、住民から119番通報がありました。消防によると、真国川で、成人女性1人が流されたとみられるということです。また、紀の川市でも、同じ川で「ロープに捕まっていた70代男性が流された」と近隣住民から通報がありました。

兵庫県姫路市では、住宅裏の石垣が崩れ、1階の寝室に流れ込みました。

近所の住民:「雷やら車が衝突したのかなと思った。まさか崖崩れや思ってないから」

大阪・泉佐野市では、ブランド野菜の畑が水につかりました。

射手矢農園・射手矢康之社長:「いつもは水は全くないです。これも排水をしているんです。でも、それが追いつかない状況ですね」

栽培発祥の地で作られる『泉州玉ねぎ』。収穫は、まだ4割ほど。水を多く吸いすぎると、腐ってしまうといいます。

射手矢農園・射手矢康之社長:「一等品のまま出荷できるかは、すごく心配ですね。二等品は廃棄処分ですね。今年は豊作で喜んでいた。これが一転しますよね」

東海地方でも、線状降水帯が発生しました。愛知県安城市で、取材クルーが水没した車を発見、消防に通報しました。確認したところ、車内に取り残された人はいませんでした。

愛知県豊橋市には、河川の氾濫警戒のため、緊急安全確保が出されました。隣の豊川市では午後8時前、緊急安全確保が出されました。

下村彩里アナウンサー:「雨が降り続いています。少し高台にあるお寺には、地元の方々が集まっていて、避難所として利用しています。高齢者や、子どもを連れた母親の姿もあります」

避難した夫婦:「水の中を歩くなんて、とてもじゃないけど無理なので、早めだけど行こうかって。嫁いで45年くらいなるけれど初めて。こうやって避難するのは」

静岡県では磐田市・袋井市・沼津市に緊急安全確保が出されました。磐田市を流れる敷地川では、堤防が決壊し、氾濫が発生したと土木事務所が発表しました。近所の住民が撮影した映像を見ると、2階建て住宅の前にある、土嚢を設置した堤防が、約30分後には、水にのまれてなくなっていました。

去年9月の台風による大雨で浸水被害が起きた、静岡市清水区では…。

渡辺瑠海アナウンサー:「今、緊急速報がなりました。警戒レベル4の避難指示が出ています。目の前にある巴川流域の浸水想定区域に避難指示が発表されました」

川沿いにある住宅街では、土嚢を積んで備えていました。

居酒屋えじり・猪俣正俊さん:「怖いですね。去年も、台風でうちのお店ぐちゃぐちゃになっちゃったんで。(水が)130センチぐらい入っちゃって。ヘドロとか入ってきちゃった」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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