台風の影響で各地災害級の大雨に 関東でも初「線状降水帯」予測(2023年6月2日)

台風の影響で各地災害級の大雨に 関東でも初「線状降水帯」予測(2023年6月2日)

台風の影響で各地災害級の大雨に 関東でも初「線状降水帯」予測(2023年6月2日)

 2日午後になり、雨雲は東へ…。静岡では、目を開けられないほどの激しい雨を捉えました。強い雨と風が、傘を次々壊していきます。

 職場から帰宅指示が出た人:「(Q.仕事ですか)はい。(大雨)警報が出たので、終わりました」

 警戒が必要なのは、河川の氾濫です。2年前の台風で増水した安倍川では、普段は見えている川岸の木々が2日午後から増水し、みるみる水位が上がりました。川岸の景色を一変させています。

 同じく静岡県を流れ、駿河湾に注ぐ大井川では中洲が徐々に見えなくなる様子が分かります。

 6月としては観測史上1位の雨を記録した浜松でも川が増水し、水は道路にまで押し寄せています。浜松市を流れる大千瀬川では、普段は穏やかに流れる川も一気に濁流が押し寄せています。橋のすぐそばまで水面が上がり、周辺では避難指示も出されています。

 オールディーズカフェ・ハニーディップ、乗本和男さん:「川はびっくりするほど増水していた。天竜区全域に避難指示が出ているので、これから土砂があるかもしれないし、冠水するところもあるかもしれない」

 愛知県では、緊迫した空気が流れていました。安城市では、水に浸かった白い車の屋根だけが見えます。中に人がいないか、消防が確認作業に追われています。幸い車の持ち主は別の場所にいて、連絡が取れました。

 6月の観測史上1位となる雨を観測した岡崎市では、市内を流れる乙川で鉄橋の下を流れる川が増水し、道が見えなくなりました。

 愛知県では、庄内川などに氾濫危険情報が出されました。豊田市では、全域に避難指示が出されました。およそ42万人が対象です。

 愛知県内の雨量計が規制値に達し、東海道新幹線も一時、一部区間で運転を見合わせました。

 岐阜県を流れる土岐川では、警戒レベル5に相当する氾濫発生情報が出されました。

 三重県・伊勢神宮を流れる五十鈴川は、この雨で濁流となっています。すぐそばにあるおはらい町は、お伊勢参りどころではありません。三重県では、線状降水帯が発生しました。

 午後になり、雨は徐々に関東へ向かいました。赤い帯が所々出現している様子が分かります。

 神奈川県箱根町では午後になり、雨足が強まりました。芦ノ湖のカメラは普段、広大な湖を映しますが、午前中から降り続いた雨で視界が徐々に白くなっていきます。

 折しも2日は金曜日、観光客にとっては痛手の雨です。

 観光客:「本当は、もっと観光したかった。(この後は)ずっと宿にいる」
 酒店店主:「(雨が)きょうだけで済めばいいけど。あす、あさってにかかると週末、お客が多くなるので」

 東京都心も危険が迫っています。初めて線状降水帯の予測情報が発表された関東甲信では、朝から雨は降り続き、帰宅を早める人が相次ぎました。

 大阪から(50代):「めまぐるしく変わるので、大変やね。歩くとね」
 千葉から(50代):「(神社に)お参りして、すぐ帰る」「(Q.理由は?)台風が来るから」

 週末、本来ならにぎわう新橋の繁華街も、きょうばかりは閑散としています。

 関東甲信地方では、2日夜から3日午前中にかけ線状降水帯が発生して、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事