【台風2号】沖縄“接近”日本百景「名所」も様変わり 生活に打撃「ブランド牛」にも(2023年5月31日)
強い勢力を維持し、ゆっくりと沖縄県に接近している台風2号。石垣島や宮古島では今年一番の強い風が吹くなど、すでに大荒れの天気となっています。
「ノロノロ台風」は強い勢力のまま沖縄に…。
大型で強い台風2号の接近に伴い、石垣島は31日午後から大荒れになりました。最大瞬間風速は今年一番の24.6メートルを観測。立っていられないほどの強さです。歩道に並んだ木々は激しく揺れ、その足元には無数の自転車が横たわります。まもなく収穫を迎える稲穂は強い風にあおられ、無残な姿に…。
宮古島も立っていられないほどの風が吹き荒れました。石垣島の西側に設置されたカメラでは、朝にはまだ対岸の島が見えていましたが、だんだん視界は白くかすみ、水平線も分からなくなりました。
島の名所も普段と掛け離れた姿になりました。いつもは真っ白な砂浜とエメラルドグリーンの海が広がる川平湾。日本百景にも選ばれた美しい景色も31日は白波が立ち、海は黒く濁りました。同じ海とは思えないほどです。船に乗りながら沖縄の海の生き物を観察できるグラスボートは、安全のため28日から運航を取りやめています。
青いさんご礁・村山直也さん:「(ボートは)森のなかに避難させてます。きのうから客もみられなくなった。全然、いない状態」
その観光客は家路を急いでいました。
観光客(宮崎から):「川平湾に行きました。また来たいです。晴れた日に海を見たい」
観光客(埼玉から):「予定より早めて。飛ばないかと、きのうも不安だった。このまますぐ帰る予定」
午後1時以降、石垣や宮古を発着するほとんどの便が欠航になりました。
島の名産もピンチです。さっぱりとした口あたりと豊かな風味が自慢のブランド牛「石垣牛」。牛を育てる農家は嵐が来る前に対策を急ぎました。建物をふさぐように高く積み上がった緑の壁の中には牛が食べる草が入っています。壁の向こうにいたのは…。
ゆいまーる牧場・金城美由紀さん:「子牛とか妊婦した牛。風よけをして守ってあげている。ストレスに弱い動物なので、すぐに負けてしまう」
壁のおかげで、デリケートな牛は雨や風の影響をあまり受けていないようです。
ゆいまーる牧場・金城美由紀さん:「草だけはあげにきます。どんなに強い台風でも牧場に来ない日はない」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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