【速報】「かっぱ寿司」前社長に有罪判決 ライバル会社情報漏洩事件(2023年5月31日)
ライバル会社の営業秘密を不正に持ち出した罪に問われている「かっぱ寿司」の運営会社の前社長に対し、東京地裁は懲役3年、執行猶予4年、罰金200万円の判決を言い渡しました。
「カッパ・クリエイト」の前社長、田辺公己被告(47)は2020年、ライバル会社である「はま寿司」の運営会社から転職した際に、商品の原価や仕入れ先の情報などの営業秘密を不正に持ち出した罪に問われています。
東京地裁は31日の判決で、「競合他社に転職する際に転職先での自己の地位や評価を得たいという利欲的な動機で営業秘密を得るなどした」と指摘しました。
そのうえで、「結果として具体的な損害が発生したことまではうかがわれない」などとして、田辺被告に懲役3年・執行猶予4年、罰金200万円の有罪判決を言い渡しました。
これまでの裁判で田辺被告は起訴内容を認め、「転職先で原価や仕入れ先の話になり、何も答えられずに馬鹿にされると困るので、持っていきました」と情報を持ち出した理由を述べていました。
先月に行われた論告で、検察側は「機密情報は会社が長年にわたり蓄積してきた極めて価値の高いもの」などとして、懲役4年と罰金200万円を求刑しました。
一方、弁護側は「データは『はま寿司』以外の会社の役に立つことは現実的には考え難く、流用性の程度は極めて低い」などとして、執行猶予付きの判決を求めていました。
判決について田辺被告は「この度は皆様に多大なご迷惑をお掛けして大変申し訳なく思っております。判決は真摯に受け止め、信頼の回復に努めて参ります」とコメントしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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