10機以上?モスクワ郊外に“ドローン攻撃”か ロシア側「すべて破壊」(2023年5月30日)
ロシアの首都モスクワ郊外で30日、複数の爆発が起きました。複数のドローンによる攻撃とみられ、独立系メディアは10機以上の無人機が撃墜されたと報じています。
■10機以上? ロシア側「すべて破壊」
青空に響く爆発音…。地上から煙が上がっているのが確認できます。ドローンが撃墜された時に撮影されたとされる映像です。
こちらも。ロシアの独立系メディアによると10機以上のドローンが撃墜されたと報道。別の現地メディアによると、ロシア国防省は8機のドローン攻撃を受けたものの、すべて破壊したとし、ウクライナが関与したとの見方を示しているということです。
ロイター通信によると、攻撃があったのは日本時間30日、現地30日の未明、複数の建物がドローンによる攻撃を受け、建物が損傷したということです。この攻撃による重傷者はいないとされています。
モスクワ州の当局者は防空システムによって複数のドローンが撃墜したとしています。
■市長SNSで「複数の建物に被害」
攻撃を受けたとみられる集合住宅の1つです。
モスクワのソビャーニン市長は、SNSで「早朝、UAV=無人航空機による攻撃があり、複数の建物に小規模の被害をもたらした」としています。
被害を受けた建物の住民:「いつ攻撃されたのか分かりません。この建物のセキュリティチームがここに来て建て物の下に行くよう言われました。それだけです。私達は爆発音を耳にしていません」
アメリカメディアCNNは速報としてこう伝えています。
CNNキャスター:「ロシア国防省が先ほど会見し、ウクライナを明確に非難しました。この攻撃には8機の無人航空機が使われたということです。ただ1機も目標には到達しなかったと話しています。モスクワの市長は情報を更新し複数の建物に被害を受け、2人が医師の診察を受けたということです。数週間前にクレムリンがドローン攻撃を受けたばかりですが、今度は集合住宅も攻撃されたようです。これはロシアの人々にとってかなり不安な出来事です」
■反転攻勢前に「“攪乱”考えられる」
今月3日の未明、モスクワ中心部のクレムリンが何者かによるドローン攻撃を受けたばかり。今回の攻撃との関連について防衛研究所の高橋杉雄さんは。
防衛省防衛研究所・高橋杉雄氏:「クレムリンに対するドローン攻撃をおそらくウクライナがやったという前提で考えると一度うまくいったので、2回目をやってみたということは十分あると思いますね。SNSでの映像を見た限りでいうと爆発がけっこう大きい。先日、クレムリンで爆発したものよりはおそらく…。それよりも多くの爆発物が積まれていて、爆発しているということが見てとれるわけですね。モスクワに爆発物をもったドローンを送り込む理由があるのは、基本的にはウクライナによる攻撃だと思います。ウクライナ側が反転攻勢を始めようとしているところで、ロシア本土への破壊工作、攪乱(かくらん)攻撃としてドローン攻撃をおこなうことは論理的には考えられます。ロシア義勇軍とかロシア自由軍の関与もあるかもしれないが、爆発物は簡単に手に入れられるものではないので、爆発物の供給などでウクライナの例えば情報部が関わっている可能性はある」
ウクライナ側は今回の攻撃を否定しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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