【医療現場】看護師の”介護”が限界… “数字に表れない負担”とは
15日、新型コロナウイルスで亡くなった人は全国で過去最多の236人でした。政府関係者によると、「まん延防止等重点措置」について20日で期限の沖縄県については解除する方向で検討しています。一方、医療現場には“数字に表れない負担”がかかっています。
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沖縄県では、一足早い“解除”となるのでしょうか。現在、ランチのみ営業している那覇市の居酒屋では、酒の提供も控えています。居酒屋店主が期待しているのは――。
那覇市の居酒屋店主
「解除が決まったら、お客様の問い合わせも徐々に増えてくるんじゃないかなって。(ただ)全国的な解除にはなっていないので、完全には戻らないのではないかなーという感じですね」
15日、沖縄県で721人の新型コロナ感染が確認されましたが、感染状況の改善が見られています。複数の政府関係者によると、20日に期限を迎える「まん延防止等重点措置」を沖縄県では解除する方向で検討を進めています。
東京都では15日、1万5525人の感染が確認され、7日連続で前の週を下回りました。一方、亡くなった人は第6波で最多の16人で、そのうち12人が高齢者施設での感染でした。
NNNのまとめによると、全国で亡くなった人は15日時点で、過去最多の236人でした。一方、厚生労働省によると、14日時点での重症者は1403人と第6波で最多となっています。
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こうした中、医療現場には“数字に表れない負担”が出ていました。
入院患者の8割以上が70代以上だという千葉県の国際医療福祉大学成田病院では、看護師が2人がかりで患者のおむつを交換していました。
コロナ病床71床のうち、埋まっているのは、その半分以下の30床です。それでも――
国際医療福祉大学成田病院 呼吸器内科部長 津島健司副院長
「(病床)いっぱいいっぱい入れたら、とてもじゃないけど回らないので、看護必要度が高い人、自分でうまく食べられないとか、排せつとかできないとか、そういう人が非常に多くなっているのが現状です」
津島副院長は「看護師の“介護の負担”が大きい」と話します。仮に症状が回復して、転院させようとしても――
国際医療福祉大学成田病院 呼吸器内科部長 津島健司副院長
「相当数の病院のリストがあるんですけども、実際問題、そこに送ろうとしても、とってもらえないことって多々あるんですね。どこも高齢の方をとるのは、非常に苦しいんだと思う、手がかかるから。いろんな病院が限界…いわゆる看護師に対する限界がある」
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兵庫・神戸市で先週、防護服をまとって感染者の家を訪問するのは看護師ではなく、介護士です。対応したのはコロナに感染した90代の姉妹でした。
患者(90代)
「水がほしい」
介護士
「お水、あした買ってきますね」
訪問介護サービス「ロジケア」では、第6波で依頼が急増したといい、防護服の着方など感染対策の研修を行った特別チームで介護にあたります。そうまでして、駆けつける理由は――
訪問介護サービス「ロジケア」代表
「コロナにかかって陽性になってしまうと、日ごろ行っているデイサービスに行けなくなってしまったり、あるいは日ごろ来てもらっているヘルパーさんが来てもらえなくなったりします」
――介護に行かなければ、そういう方が数日間孤立してしまう?
訪問介護サービス「ロジケア」代表
「おっしゃるとおりですね。『相当たくさんの方が困っているんだろう』ということは想像できます」
オフィスでは看護師が電話で「先日、言われていたのどの痛みはどうですか?」と尋ねていました。この会社では、看護師による健康観察を行い、必要に応じて訪問看護も行っているということです。
(2022年2月15日放送「news zero」より)
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