北朝鮮「軍事偵察衛星」打ち上げ迫る中…韓国が国産ロケットで実用衛星の軌道投入成功　地上と宇宙で南北対立｜TBS NEWS DIG

北朝鮮「軍事偵察衛星」打ち上げ迫る中…韓国が国産ロケットで実用衛星の軌道投入成功　地上と宇宙で南北対立｜TBS NEWS DIG

北朝鮮が軍事偵察衛星の打ち上げに向けて最終準備を進めるなか、韓国は国産ロケットによる実用衛星の軌道投入に初めて成功しました。南北が宇宙開発でも競う展開となっています。

きのう打ち上げられた韓国の純国産ロケット「ヌリ」号。悪天候のなかでも、宇宙から地上を観測できる人工衛星の打ち上げが目的で、衛星もレーダーも国産です。韓国が国産ロケットで、実用の人工衛星の軌道投入に成功したのは今回が初。韓国政府は地上の監視など、安全保障面でも宇宙空間の利用を目指しています。

これに対し北朝鮮も。

朝鮮中央テレビ
「金正恩同志は偵察衛星発射準備委員会の活動を現地で指導されました」

初の軍事偵察衛星の打ち上げに向け、準備状況を視察した金正恩総書記。“行動計画を承認した”としています。

また、北朝鮮分析サイト「38ノース」は、北西部の東倉里にある発射場で、新たな発射台の建設が「驚くべきペース」で進んでいるとの分析を公表しています。

こうした動きに韓国政府は。

韓国 外務省報道官
「（北朝鮮は）今回の発射計画を直ちに撤回し、国連安保理決議などの国際的な義務を順守するよう促す」

弾道ミサイル発射技術を使う“北朝鮮の衛星打ち上げは、国連安保理決議違反だ”とけん制。

一方、北朝鮮も去年7月の韓国の打ち上げの際は。

北朝鮮対外宣伝サイト「統一のメアリ」
「北の平和的な宇宙開発をけなした口で“宇宙発射体開発事業の本格的な推進”と騒ぐのは恥ずかしいことではないのか」

と、反発していました。

北朝鮮は、アメリカ軍と韓国軍がきのう開始した、“過去最大規模”とされる火力を用いた訓練を開始前から批判していて、地上、そして宇宙でも、南北の対立が激しさを増しています。

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