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専門家「やり方変えないと今後もトラブル」“マイナンバー”新たなトラブル(2023年5月23日)
政府は、来年の秋には従来の保険証を廃止し、「マイナ保険証」へ一本化する方針ですが、トラブルが相次いでいます。
デジタル庁は23日、マイナンバーに他人の口座がひもづいていた事例が、全国で11件あったと発表しました。
マイナカードに関するトラブルは、これまでにも伝えています。医療機関で自分のマイナカードをかざすと、他人の保険証の情報が表示されました。これは、健康保険組合が、2人の個人データを取り違えたとみられます。
また、「社会保険」から「国民健康保険」に切り替えた際、「マイナ保険証」上で保険が“未加入”の状態になっていました。これは、自治体が情報を登録するのを忘れていたといいます。
これらは、いずれも“人為的なミス”によるトラブルだとみられています。
政府は、保険証や口座だけでなく、今後は運転免許証もマイナカードに一本化しようとしていますが、手入力で作業を行うとなると人為的なミスは避けられないのではないでしょうか。
マイナンバー制度に詳しい弁護士の水町雅子さんは「情報が膨大なため、手入力作業では限界で、ひもづける要素が増えるほど、入力ミスが起きる可能性は高くなる。改善策として、なるべくデータでの移行を原則にしたり、手入力作業をするにしても、ダブルチェック体制や、元データとの整合性の確認を徹底する」と話しています。
政府は、来年秋には、今の保険証を廃止して「マイナ保険証」に一本化する方針です。保険証を来年秋で廃止することを盛り込んだ「マイナンバー法改正案」が、参議院で審議中です。
元々は、5月19日に採決する予定でしたが、マイナカードをめぐって、さまざまなトラブルが多発していることで、野党から「もっと審議をするべきだ」と反対の声があがり、採決を見送る形となりました。与党は、来週以降に仕切り直しを狙っているようですが、野党はさらなる審議を求めています。
今回の件を受け、政府は、登録された口座の総点検を実施するとしています。また、国内すべての保険組合などに点検を要請します。改善するのでしょうか。
水町弁護士によりますと、「総点検しても、転職・転居・結婚・出産など、国民の情報は絶えず更新されていく。今のやり方を変えないと、今後もトラブルが起きる可能性がある」と指摘しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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