宮古島は解除後にリバウンド?“第6波で初”沖縄『まん延防止措置』解除へ(2022年2月15日)

宮古島は解除後にリバウンド?“第6波で初”沖縄『まん延防止措置』解除へ(2022年2月15日)

宮古島は解除後にリバウンド?“第6波で初”沖縄『まん延防止措置』解除へ(2022年2月15日)

沖縄県は、まん延防止等重点措置を解除する方向で調整に入りました。

新型コロナ新規感染者数の推移をみると、先月15日の1829人をピークにじわじわと下がり、下げ止まりに。15日は、721人の感染が確認されました。

沖縄県は、まん延防止等重点措置の解除条件として『人口10万人あたりの新規陽性者数』『病床使用率』『前週比(7日間継続)』の3つの基準を設けていますが、15日時点で、直近1週間の新規陽性者数がまだ上回っています。

解除に歓迎の声を上げるのは、閑散とした繁華街に佇む飲食店です。

琉球海鮮 りーさん堂・李植川店主:「(予約は)ほとんどないです。まん延防止はここからですけど、キャンセルとか、ほとんどないです。地元客も集まりはないから、本当に少人数2~3人で、応援の形で短い時間で来て頂いて、1カ月半になるが、やっと解除かなと思うとうれしい」

国際通りの中心にある観光ホテルでは、冬場とはいえ、15日の客入りは20%ほどとなっています。

ホテル パームロイヤル・高倉直久総支配人:「観光業に関しては壊滅的なダメージに」

この時期、コロナ前は、ほぼ満室でした。解除については歓迎かと思いきや、複雑な心境のようです。

ホテル パームロイヤル・高倉直久総支配人:「解除されたことによって収束に向かうのか、陽性者が増えてしまうのかという懸念は正直、ありますね」

同じ懸念を持っているのは、医療機関です。沖縄県立中部病院では、ピークから1カ月経っても、病床使用率はほとんど変わっていません。

沖縄県立中部病院・椎木創一医師:「先週は特に非コロナの患者さんの来院が多く、救急車もたくさん来たんですが、入院ができなくなる、救急を止めるような事態が起きている。長期的に手術や一般医療への制限が長引くことにならないか懸念している」

こうした声も上がっているなか、県の専門家会議は「解除が可能」との意見を取りまとめました。ただ、感染者が増加する懸念もあるとして、参加した委員のほぼ半数が「消極的賛成」だったといいます。

また、会議では「解除は賭けだ」という意見も出たといいます。

沖縄県・玉城デニー知事:「現在、政府とも意見交換をしておりますけども、16日、我々の対策本部会議を開催して総合的に判断したい」

政府は、沖縄県について解除する方向で調整。一方で、北海道・栃木・京都など7道府県が、政府に延長の要請をしています。

松野博一官房長官:「要請があった場合には、国会の附帯決議を踏まえ、速やかに検討を行っていく考えであります」

すでに、まん延防止等重点措置が解除された沖縄県宮古島市では“異変”が起きていました。

下地診療所・打出啓二医師:「人口5万人くらいなんですけど、20~30人(陽性が)出る日もあって、まん延防止等重点措置を解除するのは早かったという印象は持っていた」

実際、新規感染者数を見てみると、まん延防止等重点措置の解除後に増加しています。

下地診療所・打出啓二医師:「今後、感染者が急激に増えてくるという可能性はあるかなと思います。宮古島に関して言えば、今月15日が旧暦の1月16日ということで、宮古島ではお墓参りをする習慣があって、そこで親戚一同で会食する習慣がある。その後がちょっと怖いかなと思います。まだ市中にウイルスはいるでしょうという状況」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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