「そのような事実出てきていない」市川猿之助さん“ハラスメント報道”めぐり…所属事務所がコメント発表 弁護士が解説【Nスタ】|TBS NEWS DIG
市川猿之助さんについて一部週刊誌が報じていた“ハラスメント報道”に関して、23日、所属事務所がコメントを発表しました。
「そのような事実は現在出てきておりません」と、報道と食い違う形に。果たして、今後この問題はどうなるのでしょうか?弁護士がポイントを解説します。
■市川猿之助さん所属事務所 ハラスメント報道に“否定”
日比麻音子キャスター:
猿之助さんの“ハラスメント報道”をめぐって所属事務所がコメントを発表しました。
疑惑というのは、一部の週刊誌が「猿之助さんの弟子や俳優に対するセクハラ・パワハラがあったのではないか」といった内容を報じたわけです。これに関して5月23日、所属事務所がコメントを出しました。
【市川猿之助について(所属事務所HPより一部抜粋)】
一部報道にありましたハラスメントに関しましては、今まで猿之助に関わった複数のマネージャーに聞き取りをしましたところ、弊社管轄の現場において、そのような事実は現在出てきておりません。
一方で5月21日には、歌舞伎の公演の運営や制作を手がける「松竹」からコメントがありました。
【市川猿之助に関しまして(21日発表 松竹HPより一部抜粋)】
今なお、当局等による対応が続いており、弊社としましてはその対応を見守りつつ、慎重に各方面からの情報把握に努めているところでございます。
事態の解明が途上の中でのコメントや弊社対応の経緯に関するご説明等は差し控えさせていただきたく存じます。
ホラン千秋キャスター:
「松竹」としても「所属事務所」としても、まだ捜査や聞き取りがどこまで進んでるか分からない部分もあります。分からない中でコメントを発表しなければならない状況だと思いますが、気になる点はございますか?
レイ法律事務所 河西邦剛弁護士:
今回は、あくまでも所属事務所の発表の話になってきます。ただ週刊誌報道を見てみると、猿之助さんの弟子や役者さんに対するセクハラ・パワハラ疑惑が挙げられてるわけであって、「別の所属事務所のマネージャーさんに対するセクハラ・パワハラがありませんでした」という発表になってますけども、週刊誌の内容とのズレが根本的にあると思います。
なぜこの時期に所属事務所が発表したのかについては、深い意図を感じることはなくて、現状分かっている範囲内で「所属事務所のマネージャーについては無かった」という程度の内容だと理解しています。
元競泳日本代表 松田丈志さん:
本当に分からないことが多いですし、猿之助さんのご両親が亡くなられた事件に関しては捜査が進んでるところだと思いますが、週刊誌報道であったことに対して今時点でなかったというのは、早いんじゃないかなと思います。
事務所内での聞き取りは完了されたのかもしれませんが、週刊誌にあったハラスメントみたいなものが、本当にあったのかなかったのかは、分からないと感じます。
■刑事事件として動く可能性も…ポイントを解説
ホランキャスター:
このような報道がありますと、ご本人が会見したり、担当する番組があれば番組などで、直接お話をすることがこれまではありましたが。状況が状況なのでそういったこともできるのかどうか。
河西弁護士:
かなり難しいと思います。ご自身も自死を図られていて、かつご両親を亡くされてらっしゃるわけですから。冷静な話ができるのかなと疑問になりますし、同時に刑事事件として動く可能性もあるわけです。そこで会見を開くとはなりにくいと思います。
ホランキャスター:
刑事事件になるかどうかという点ですけれども、ポイントは何が重要になってくるでしょうか?
河西邦剛弁護士:
一番のポイントは、ご本人の話よりも、客観的な動かし難い事実から事案を見ていくことになってくるんですね。日本の刑法は基本的に、他人の自死に何らかの形で関与したり、促したりすると犯罪になるわけですが、自分自身の判断で自死することは犯罪にならないです。
そうなってくると、猿之助さんがどのようにご両親の自死に関与したのかについて、一番のポイントは「向精神薬」。しかも大量の向精神薬を“いつ”“誰が”“どのように入手した”のか。ここがポイントになってきて、仮に猿之助さん自身が入手していて、それをご両親に提供したとなってくると両親の自死に関与したという話になってくるので、何らかの犯罪が該当する可能性が出てくることなります。
ホランキャスター:
ご自身の話としては、『家族で話し合って両親が睡眠薬を飲んだ』という趣旨の話をしているということです。そうなると、そういった行為を行いそうだということをわかっていて、仮に止めなかったとしたら、何か影響してくる部分はあるんでしょうか。
河西邦剛弁護士:
実際の刑事事件化の話になってくると、裁判になったときに本人の話が変わるということはよくあります。本人がどのように話したかで刑事事件化されるかどうかは、なかなか実際の刑事事件との関係においては、あまりないと思います。
ホランキャスター:
猿之助さんはじめ市川段四郎さんも様々な作品で愛されている方。それから猿之助さんはこれからも…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230523-6086797)
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