金正恩氏「核武力の強化は繁栄を保障する」北朝鮮住民向け学習資料入手

金正恩氏「核武力の強化は繁栄を保障する」北朝鮮住民向け学習資料入手

金正恩氏「核武力の強化は繁栄を保障する」北朝鮮住民向け学習資料入手

内部文書から見える北朝鮮の状況です。JNNは朝鮮労働党が作成した核・ミサイル開発に関する住民向けの学習資料を入手、そこからはアメリカを強く意識している様子がうかがえます。

熱戦が続く北京オリンピック。大会への不参加を表明した北朝鮮ですが、開幕に合わせて祝辞を送り、また、今年に入って異例の頻度で繰り返していたミサイル発射は今月に入る前からストップしています。その一方、JNNが入手した朝鮮労働党の内部資料からは、核・ミサイル開発を何としても進める強い意志がうかがえます。

金正恩総書記
「核武力を中枢とする自衛的国防力を絶えず強化していくのは、わが民族の生存権を守り、国の繁栄を保障する」

去年11月、住民向けの「政治学習」で用いられたという、この文書。金正恩総書記の言葉で、核・ミサイル開発の意義が強調されています。2017年11月、ICBM=大陸間弾道ミサイルの発射に成功したとする日については。

「帝国主義であるアメリカを完全に制圧できる戦略兵器を手に収め国家核武力が成就した日である」

この結果、アメリカと韓国が恐怖から合同軍事演習を頻繁に行うなど「あがき出した」として、“核・ミサイル開発がアメリカなどから平和を守ることにつながる”などとしています。

また、特筆すべき成果に挙げた去年9月の“鉄道機動ミサイル”については。

「あちこちに鉄道が延びた我が国では(敵はミサイルの)事前探知をほとんどできないため、非常に効果的な軍事的手段になった」

兵器開発を進めることで今後のアメリカとの交渉を有利に進めたい狙いがあるとみられています。

あす、金正恩総書記の父、故・金正日氏の生誕80年を迎える北朝鮮。

今年は祖父、金日成主席の生誕110年とも重なっていて、政治的に重要な年にあたります。しかし、経済はコロナ禍で続いた“鎖国”状態により、大きな打撃を受け、中朝貿易関係者によると、生誕関連行事で配る贈り物の確保さえ難しい状態にあるといいます。

こうした中で、朝鮮労働党は住民への政治学習などを通じて核・ミサイル開発の成果をアピールするとともに、国内の引き締めも図りたい考えとみられます。
(15日17:45)

▼TBS NEWS 公式サイト 
https://news.tbs.co.jp/index.html 

▼TBS NEWS 公式SNS
◇Twitter  https://twitter.com/tbs_news?s=20
◇Facebook  https://ift.tt/nvQM1eP
◇note  https://ift.tt/dHN4Xyv
◇TikTok  https://ift.tt/MTAebZY
◇instagram  https://www.instagram.com/tbsnews_insta/ 

▼チャンネル登録をお願いします! 
http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1 

▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」
https://ift.tt/6wmcCEf

▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」
https://ift.tt/mceoZEP

TBS NEWSカテゴリの最新記事