バイデン大統領が来日 あす原爆資料館へ 遺品など視察か(2023年5月18日)

バイデン大統領が来日 あす原爆資料館へ 遺品など視察か(2023年5月18日)

バイデン大統領が来日 あす原爆資料館へ 遺品など視察か(2023年5月18日)

 18日午後4時すぎ、アメリカのバイデン大統領がG7サミットに出席するため来日しました。大統領専用機「エアフォースワン」から降り立ち、雨のなか傘を差さずに出迎えた人と握手する場面もみられました。いよいよ開幕するサミット。G7の首脳がそろって原爆資料館を訪れるのは史上初の出来事です。ただ館内のどこを訪問するかを巡り、調整が続いています。

■各国首脳が続々 19日サミット開幕

 イギリスの現職の首相が広島を訪れるのは初めてです。また、イタリアのメローニ首相が18日未明に広島に入っています。いよいよ19日、G7広島サミットが開幕します。道路が規制されるなど厳戒態勢が取られ、休業する店も…。

 19日、G7首脳が原爆資料館を訪れます。被爆地選出の国会議員である岸田総理大臣。各国首脳を平和公園で迎え、「平和の誓いを世界に発信する」としています。

 岸田総理大臣:「この広島でG7、あるいは各地域の主要国が集い平和へのコミットメントを示す。こうした取り組みは歴史に刻み込まれるものにしたい」

■19日 原爆資料館へ 遺品など視察か

 首脳たちが見学する予定の原爆資料館。2016年、アメリカの大統領として初めてオバマ大統領が訪問しました。当時、外務大臣だった岸田総理も出迎えています。

 早稲田大学・中林美恵子教授:「オバマ大統領の(原爆資料館)訪問は退役軍人をはじめとして、アメリカの世論は非常にこれを警戒していました。なぜならば、アメリカが謝罪をしなければならない立場に追い込まれるのではないかという危惧です。だからこそ、オバマ大統領は当時、やはり一番悲惨な展示がされている所(本館)には足を踏み込まず、またちょっとした休憩ということを口実にして原爆資料館に立ち寄ったという形になっています」

 原爆資料館は本館と東館に分かれています。本館が原爆の悲惨さを伝える展示が中心なのに対し、東館は被爆から復興する広島の歩みなどの展示が中心になっています。

 早稲田大学・中林美恵子教授:「(アメリカは)核保有国であるという現状を踏まえて、それを見に行ったことによって『あまりにも悲惨だから核をなくしましょう』というふうには、現実的にはやはりいかないというジレンマがあると考えられる。これを実現するために、つまり訪問を実現させるために、岸田政権も相当の配慮と努力を行ったようです」

 果たして、各国の首脳は原爆資料館の本館を訪れるのでしょうか。今回の広島サミットでは、平和公園で各国の首脳が被爆者の話を聞く機会も設けられています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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