“目の日焼け”注意…紫外線に「UVカットサングラスを」と専門家 関東で猛暑日予想(2023年5月17日)
17日は関東で35℃の猛暑日が予想され、5月とは思えない暑さとなります。専門家は、目の日焼けに注意を呼び掛けています。
■全国41の地点で…“30℃超え”真夏日
16日に最高気温31.5℃、今年一番の暑さとなった福岡県太宰府市。アイスを食べる人や浴衣姿の人もいて、一足早い“夏到来”です。
16日は西日本を中心に、今年最多となる全国41の地点で最高気温30℃を超える真夏日となりました。
最高気温27.5℃と6日ぶりの夏日になった東京都心では…。
東京・渋谷のスクランブル交差点は雲一つない青空、日差しも非常に強いです。ジャケットを着ていると汗ばむほどの気温です。
街の人:「マスク、今着けているけど、外すようになって“マスク焼け”も気になる」
マスクを外す人に加え、目立ったのは、サングラスを掛けた人々です。
街の人:「日差し強い日にはサングラスをしている。目がすぐ疲れるが、これがあるだけで全然疲れが違う」「明るすぎると見づらい。サングラスを掛けるようにしている」「さっき(サングラスを)買いました。紫外線が強くて」「(Q.決め手は?)青。ちょっとかわいい、おしゃれ」
■京急電鉄の運転士も“サングラス着用”
サングラスを巡っては最近、新たな動きも出ています。
強い日差しから目を守るため、鉄道の運転士などに、サングラスの着用を認める動きが広がっているのです。
京急電鉄では、先月3日から運転士のサングラス着用を始めました。
京急電鉄 運輸営業部運転課 菱沼有一さん:「(京急は)西日が特に強く、夕方かなり運転室に差し込む時がある」
運転中のまぶしさを軽減し、安全性の向上や疲労の軽減を目的に導入したサングラス。着用は希望者のみで、およそ370人いる運転士のうち40人ほどが着けているということです。
菱沼さん:「特に直射日光が軽減されて、視認性が向上したとか、日陰と日なたの(見え方の)差が減少したとか、目の疲労が減少したという声が上がっている」
■サングラス 紫外線から“目を守る”役目も
注目度が高まっているサングラス。埼玉県草加市のメガネ店では、サングラスの売り上げが去年に比べて1.5倍ほどに伸びています。
Zoffトーブイコート草加店 岡本華枝さん:「マスクを外す期間も増えてきたので、しっかりとまぶしさ対策をするお客様もかなり増えている」
最近、特に人気なのは、薄い色のレンズ。場面を問わず、違和感なく着けることができます。
サングラスには、まぶしさを軽減する他にもう一つ、紫外線から目を守る役目もあります。
岡本さん:「紫外線対策という観点でいうと、レンズカラーの色味は関係ない。全く色味が付いてなくても、紫外線カット100%のレンズもある」
色の濃さではなく、どれだけのUVカット機能なのかということが重要。紫外線量に応じて色が変わるレンズのサングラスも登場しています。
岡本さん:「しっかり紫外線を浴びると、グレーカラーに変化していきます」
■強力紫外線 専門家「目の日焼けも」
こうしたサングラスで対策せず、長期間強い紫外線を浴び続けると、目にはどんな影響があるのでしょうか?
中目黒眼科 杉本由佳院長:「紫外線によって角膜の表面が傷付く。視力も下がるし、涙がボロボロ出て、特にドライアイがある方は相当ダメージが強くなるので痛くなる。長期にわたる慢性の症状と急性の症状(があり)、全部ひっくるめて“目の日焼け”と言っていい」
目が日焼けをすると、数時間後に痛みや充血、涙が出るなどの症状が現れます。放置すると「白内障」など目の病気につながる恐れもあるということです。
症状の多くは高齢になってから現れることが多く、症状が進むと完治は難しいといいます。
また、日本人は虹彩(こうさい)の色が濃く、比較的まぶしさを感じにくい人が多いため、目の日焼けに気付きにくいということです。
杉本院長:「(Q.すべてに共通するのは紫外線量が多くなりすぎると(症状が)出る?)時間×量ですよね。それは防げるものなので、若い時から(UVカット機能のある)サングラスをするような癖をつけたほうがいい」
17日は全国的にさらに厳しい暑さとなり、紫外線も強くなる見込みです。
群馬県前橋市では最高気温35℃と、全国で今年初めての猛暑日予想となっているほか、東京都心も30℃と今年初の真夏日になりそうです。
(「グッド!モーニング」2023年5月17日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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