元ジャニーズJr.が法整備を訴え “性加害”事務所の謝罪動画には…(2023年5月16日)

元ジャニーズJr.が法整備を訴え “性加害”事務所の謝罪動画には…(2023年5月16日)

元ジャニーズJr.が法整備を訴え “性加害”事務所の謝罪動画には…(2023年5月16日)

 性被害を訴えた元ジャニーズジュニアの男性2人が野党のヒアリングに出席し、再発防止のための法整備を訴えました。公の場での発言はジャニー喜多川前社長の性加害問題でジャニーズ事務所が謝罪動画を公表した後、初めてとなりました。

■元ジャニーズJr.が法整備を訴え

 16日に立憲民主党が「性被害・児童虐待の法整備」などについて国対ヒアリングを開き、ジャニーズ事務所の元所属タレントの男性2人から話を聞きました。カウアン・オカモト氏(26)は記者会見などでジャニー喜多川氏から性被害を受けたと訴えています。

 元ジャニーズJr.、カウアン・オカモト氏:「カウアン・オカモトです。僕は2012年2月、中学3年生の時にジャニーズ事務所に入りました。その後、2016年にジャニーズ事務所をやめるまで、ジャニーさんのマンションや滞在先のホテルなどで合計、15回から20回ほどジャニーさんから性被害を受けました。芸能界に限らず、未成年者や絶対的に立場の上の人から何かを要求された時に拒むのは難しいと思います。この状況のなかで僕たちのような被害者が今後、生まれないための法律の整備がされることを強く願っています」

 そしてもう1人、性被害を訴えているのは俳優やダンサーとして活動する橋田康氏(37)です。

 元ジャニーズJr.・橋田康氏:「自分は1998年ごろにジャニーズ事務所に入所しまして、13歳ごろに性的被害といいますか、そういうことが起きました。合計2回ほどですが自分にとってはすごく大きな大きなことでありました。自分なんかがこういうことが言えるのか分からないですけど13歳、14歳。そういう子たちがそういう被害に遭わない、真っすぐにエンターテインメントの世界を真っすぐに走れるようにそういう場を作るのは大人のやれることだと思いますので、しっかりとした法律として形に残ればと思っています。どうかよろしくお願い致します」

 2人は再発防止のための法整備を求めました。

 元ジャニーズJr.、カウアン・オカモト氏:「2012年、性被害に遭ったころに言っていたとしても、もみ消されたりとか、なかなか法律として守ってもらえる立場にないなと。当時の僕はそれを調べた限りでも感じたし、皆さん各一人ひとりその道のプロだと思うので一緒に考えていただけたらと思います」

 元ジャニーズJr.・橋田康氏:「法改正がもしあったとしても、すべてのことがきれいに解決していくとは思っていませんけど、新たに色々生まれてくる問題というものと向き合いながらその都度『こうしていこう』ということが通っていけば、怖い思いをせず、きちんと声を上げられる環境が少しずつ整っていくのかなと思います」

■“性加害” 事務所の謝罪動画には…

 ジャニーズ事務所は14日に藤島ジュリー景子社長が動画で謝罪し、また。文書でコンプライアンスの強化など再発防止を強調しています。2人はこの動画と文書についての感想を聞かれました。

 元ジャニーズJr.、カウアン・オカモト氏:「ジュリーさんとは僕は2時間ほど話し合いさせていただき、申し訳ないという気持ちが伝わってきたし、そこに加えて彼女自身の気持ちだけじゃなく事務所の多くのタレントを抱えているという彼らも守らなければならないという思いだったり、そして被害者の方々も(被害を)伏せておきたいという人。言いたくても言えない、まだ怖いという人たちという状況で、色んな状況があるなかでまずは顔を出してジャニーズ事務所代表として出ていただいたことは僕は感謝しているし、まず第一歩だなと始まったなと思いました。この先、それぞれの立場の人間をしっかり特に被害者と(性加害)されていないけど事務所に所属していて、今苦しんでいるタレントだったりというのをこの2つのことを考えながら、特に優先的に行動していただけたらなというところに期待しています」

 元ジャニーズJr.・橋田康氏:「ジャニーズ事務所、そのトップの方が動画に出て頭を下げるということはすごく本当に自分自身も衝撃的であったので第一歩としては始まったというか、一番重要なのは今まで芸能界、アイドルの事務所としてトップを走り続けてきた会社なので、今ここで『新しくこういうふうに取り組んでいきます』『新しくこうです』道しるべというか、示してもらえたらたくさんのそういう会社だったり芸能の世界の人が同じ方向を向けるのではないかと思っています」

 この問題を芸能界全体のこととして考えてほしいと話します。

 元ジャニーズJr.、カウアン・オカモト氏:「ジャニーズ事務所に関しては期待しているけれど、僕ができることとして、ジャニーズ事務所以外でもこれからの未来、そういうことがないようにしたい。何か方法はないかなと常に僕は考えているなかで、今回のこの場も第一歩だなと思っています」

 カウアン・オカモト氏は感謝の言葉を口にしました。

 元ジャニーズJr.、カウアン・オカモト氏:「今の時代ネット社会ということで今、見ている国民の皆さまがコメントだったり拡散をしていただいたおかげでここまで来たと思うので、本当にこれをきっかけに、逆にこのきっかけじゃなかったら変わらなかったと思いますし、変われなかったと思うので、これはチャンスだと思っています」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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