全国各地で「真夏日」続出 “想定外の暑さ”驚く観光客も(2023年5月16日)
気温が急上昇した16日の日本列島。30℃以上の真夏日が続出するなど各地で「今年一番の暑さ」となりました。真夏日に迫る暑さとなった京都では取材中、観光客の熱中症とみられる搬送が相次ぎました。
■暑い!全国各地で「真夏日」続出
15日までの雨が上がり、季節は一気に進んだようです。16日に全国で一番気温が上がったのは九州。大分県日田市では気温31℃を超え、駅前のミストはフル稼働です。
夏の空気に覆われた列島。各地で気温が急上昇しました。30℃以上の真夏日地点は40地点を越え、今年一番の多さです。
関東も真夏日となりました。群馬県高崎市は気温30℃を超える真夏日で、今月2度目のことです。
東京も6日ぶりの夏日です。レンタル着物店では…。
アイワフク・畑和男代表:「(夏は)単衣(ひとえ)の着物と言って、裏が付いてない着物になります」
着物には6月から9月まで着る「単衣」と10月から5月に着る「袷(あわせ)」があります。
アイワフク・畑和男代表:「(Q.単衣の着物は(今の時期)着ていい?)基本的には6月から単衣になりますから、着物のルール上はまだ早いとなっています」
■京都 “熱中症”観光客の搬送相次ぐ
気候に慣れていない時期だけに、危険な暑さでもあります。カメラの前で搬送が相次ぎました。
真夏日一歩手前となった京都。京都市内では、観光客の熱中症とみられる搬送が相次ぎました。救急車が駆け付け、辺りは緊迫します。
救急隊:「分かります?ゆっくり呼吸しましょう」
近くにいた人が冷たい水を持ってきます。
水と氷を持ってきた人:「(Q.熱中症?)だと思って持ってきた」「ちょっと震えてた」
別の場所では外国人観光客も…。熱中症かは分かっていませんが、体調不良のようです。暑さに警戒が必要なのは人間だけではありません。
■名所 鎌倉・長谷寺は“応急措置”
鎌倉長谷寺・山崎康史さん:「アジサイもびっくりしている」
暑さに弱いアジサイも驚いていました。
アジサイの名所として知られる鎌倉の長谷寺。あと2週間もすれば、山に道端にピンクや青の40種類のアジサイが咲き誇る鎌倉の風物詩「あじさい路」。梅雨の鎌倉を色鮮やかに彩ります。見頃は5月下旬からとのことですが、徐々に色付き始めています。
訪れた人:「きれいなアジサイが咲いているからきょう来て良かった」「今まで歩いて来て、どこも咲いてなかったから」
地球の反対側から訪れた人も…。
アルゼンチンから来た人:「ベリーゴージャス!とてもきれいで心が落ち着きます」「ベリーカラフル。カワイイ」
ただ、アジサイはこんな弱点が…。
鎌倉長谷寺・山崎康史さん:「(Q.気温差は?)アジサイもびっくりしている。先週、あれだけ雨が降ったがこの気温でどんどん土が乾燥する」
高い気温が続くと乾燥して枯れてしまうそうです。30℃を超えると花が傷むスピードが早くなるため、日陰に置くなど工夫をしています。
鎌倉長谷寺・山崎康史さん:「できるだけ長引かせるという意味では、適度な日光と日陰とそのバランスを見ながら配置している。例年通り、5月下旬に見頃を迎えるのでは」
■暑さ“弱点” 温度調節に一苦労
すでに見頃を迎えたアジサイも…。栃木で行われているアジサイコレクション。ランウェイやアジサイドレスなど約80種類のアジサイが人々の目を楽しませます。
展示を見に来た人:「びっくりです。ここまで色んな色と形があるのが」「温室の中にあるから外にない分きれいに咲いているのかなと」
ガラス温室のため心配無用と思いきや気は抜けません…。
とちぎ花センター・稲葉英雄次長:「換気という面で窓をしっかり開けて空気を入れ替えること。扇風機(の風)で暑い空気を逃がすことで暑さ対策している」
室内の温度が高くなりすぎず、土が乾かないように水やりや扇風機などで温度調節しています。展示は今月28日までです。
とちぎ花センター・稲葉英雄次長:「水やりを怠ったことで、しんなりすると客に良い状態で見せられなくなる。そういうことがないよう気を付けながら管理している」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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