浦安マンション“連続不審火”2週間で3件 現場に残された“缶”…住民「夜眠れない」(2023年5月16日)

浦安マンション“連続不審火”2週間で3件 現場に残された“缶”…住民「夜眠れない」(2023年5月16日)

浦安マンション“連続不審火”2週間で3件 現場に残された“缶”…住民「夜眠れない」(2023年5月16日)

 千葉県浦安市のマンションの敷地内で、今月に入って3度目となる不審火があった。現場では3件ともカセットボンベなど“缶のようなもの”が見つかっている。

■“マンション不審火”連続3件「夜眠れない」

 今月に入って3回の不審火が起きた現場。屋根がかなり焼け焦げて、一部焼け落ちている。その周辺では、清掃作業が行われていた。

 撮影者:「すごい」

 1件目の火災が起きたのは、ゴールデンウィーク中の今月3日午後11時40分ごろ。屋内の駐輪場から火が上がり、バイク1台と自転車16台が燃えた。

 それからわずか10日後に、2件目の火災が発生した。

 けたたましく鳴り響くサイレン。目の前に見えてきたのは、真っ赤な炎だ。

 駐輪場が激しく燃え上がり、煙が勢いよく立ち上っている。

 マンションの住民:「ここ危ないよ。爆発している。あっち危ない。ここは大丈夫。え、ヤバくない?」
 
 13日午前1時すぎ、2件目の火災が発生。1件目の現場から20メートルほど離れた駐輪場で、バイク8台と自転車10台以上が被害に。

 マンションの住民:「2回目の時は爆発音が5回して、ヤバイと思って。火事だと認識して、私たちも避難しました」「眠れないし、住民の方は皆そう。トラウマになっちゃってると思うんですよね」

 2週続けての不審火に、眠れない日々を過ごしていた住民。しかし、恐怖はここで終わらなかった。

 14日午後8時40分ごろ、違う棟のマンション駐輪場で3件目の火災が発生。14日、不審火が起きたマンションの住民は、次のように話す。

 マンションの住民:「消防士さんとかいっぱい入ってきたので、まさかうちじゃないよねっと思ったら、うちだった」「深夜じゃないんだ。こんな時間にやっちゃうんだって感じ。早く終わってほしい」

 バイク1台を焼き、火はおよそ20分後に消し止められた。

■証言…“バイク騒音”気にする声も

 3件とも共通して、駐輪場で起きた不審火。いずれもバイクが燃える被害が出ているが、住民によると…。

 マンションの住民:「ほこりだらけのバイクも、何台か見受けられるので。あからさまに使ってないなって分かります」「(Q.放置されているバイクがある?)そうですね。明らかに使われてないとか、さびてるとか」

 マンションの駐輪場には、使われなくなったバイクや自転車が放置されていたという。

 また、火災のあったマンションと別の棟の住民によると1年ほど前に、「バイクのエンジンをふかす音が気になる」という声が、住民の中で上がっていたという。

 同じマンションの敷地内わずか100メートルほどの狭い範囲で起きた3件の不審火。

 マンションの住民:「誰でも出入りできます。近隣の方たちの通り抜けになっています。スーパーに抜けるにしても、何にしても。駅に向かうためには、良いショートカットルートなので」

 敷地内の通り抜けに使われているという道。誰でも自由に通ることができ、被害があったマンション3棟にも出入りできる。

 住民によると、マンションにはエントランスとエレベーターにだけ防犯カメラが設置されているという。火災の起きた駐輪場周には、防犯カメラはないそうだ。

 3件の不審火の共通点は他にもある。

 マンションの住民:「缶があったので、(警察の方が)放火の可能性は否めませんって」「バイクの上に、ガス缶を置いてたみたい」

 1件目の火災の現場写真には、缶のようなものが…。

 2件目の火災でバイクが全焼する被害にあった男性が撮影した写真にも、バイクのそばに、20センチほどのカセットボンベの缶らしきものが写っている。

 実際に、2件目の火災の映像では、何かが爆発するような音が確認できる。

■焼け跡に“カセットボンベ”「ガスのにおい」

 そして3件目の火災でも…。

 マンションの住民:「なんかガスっぽいにおいが一瞬して。『くさいね』って」「また、なんかガスボンベみたいのが置いてあったとかだったら、そういうにおいがしてもおかしくないのかなみたいな」

 3回目の不審火があった午後8時半すぎ、ほぼ同時刻。廊下の明かりで、かなり駐車場は明るく感じられる。

 そして、駐車場の屋根一つひとつに電灯がついており、物陰や暗がりとなる場所はない。さらに、人自体が少ないような状況で、住民の姿もほとんど見受けられない。

 現場には、複数の警察官の姿も…。マンションの周辺をパトカーや消防車が巡回し、敷地内は警備会社が24時間体制で巡回を続けるという。

■横浜の火災模倣か…犯行エスカレート懸念

 同じ敷地内で2週間に3件も起きた連続不審火。犯罪心理学者の出口保行氏は、犯人像について、次のように話す。

 出口氏:「横浜でまず最初に、こういう事件が起きたわけですよね。今回の浦安は模倣犯であるというふうに思っています」

 今月3日、横浜市金沢区のマンションの駐車場で、乗用車6台が焼ける火災が発生。

 無職の58歳の男が逮捕されたが、同じ駐車場では事件の5日前に、70台の車にガスボンベが置かれる騒ぎが起きている。

 出口氏:「自分もそれを浦安でやってみようと。エスカレートして、さらにまた、次の犯行に至ってしまったと見るべきだろう。さらに強い刺激というような物を求める中で、さらに大胆な犯行に陥っていくと考えられます」

 エスカレートする可能性がある連続不審火。今後の捜査の行方は?

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年5月16日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事