また…マンション駐輪場で火事 新たに3件目 見えてきた“共通点”(2023年5月15日)
千葉県浦安市のマンションで今月に入って3度目となる不審火がありました。放火の可能性もあるという3件の火災、取材を進めるとある共通点が見えてきました。
■新たに3件目 見えてきた“共通点”
炎の中から時折、聞こえる爆発音…。浦安市で、2週間足らずで3度続いた火事で新たに分かったことがあります。また、マンションの住人への取材では、複数の人が火事現場に「カセットボンベのような物があった」と話しています。一体、何が起きたというのでしょうか…。
■住民「怖くて避難」不安広がる
15日、浦安市。火事に関係があるかは不明ですが、消防が訪れていました。今月、マンションの敷地内の100メートルほどのなかで火事が3度続きました。
マンションの住人：「（きのう）ベランダからドアのほうから見たらまた、駐車場に消防車が来てて、非常に怖いですね」
1回目の火事は、ゴールデンウィーク中の今月3日。午後11時半すぎ。駐輪場でバイク1台と自転車16台が燃えました。そして、20メートルほどの隣の駐輪場でも…。2回目の火事は、13日午前1時すぎ。またしても場所は駐輪場でした。バイクと自転車合わせて18台以上が焼けました。
バイクが全焼した男性：「トラブルは把握していないです。防犯カメラとかがないので犯行には及びやすい場所かなと」
■焼け跡に“カセットボンベ”住民不安
2回目の火事でバイクが全焼した男性は、燃えた後のバイクを撮影したところ、気になる物があったと話します。
バイクが全焼した男性：「カセットボンベを使っての放火じゃないかということなので、私の燃えちゃったバイクのすぐ近くに燃えた後の物（カセットボンベ）がありました」「（Q.カセットボンベは普段から置いてある？）ではないです」「（Q.誰かが置いた？）はい、じゃないのかなと思います」
バイクの傍らには、長さ20センチほどのスプレー缶らしき物が写っています。1回目の火事の映像にもスプレー缶らしき物が映っていました。警察によりますと、1回目の現場からは焦げた缶のような物1本とチェーンのオイルが1本、2回目の現場からは焦げた缶のようなものが2本見つかったといいます。
バイクが全焼した男性：「1回目の（火事の）すぐそばで同じようなカセットボンベを使っての放火じゃないかということなので、それも現場のすぐ近くにカセットボンベと油みたいなものの入れ物があったとは聞いています」
さらに3回目となる14日の火事現場である駐輪場。その真上にある3階の住人は異臭を感じたと話します。
マンションの住人：「ガスっぽい臭いが一瞬して、『臭いね』って（夫と）2人で
外廊下出た時に言っていた。また、ガスボンベみたいな物が置いてあったとかだったらそういう臭いがしてもおかしくないのかな」
さらに警察によりますと、30センチほどの紙束もあったといいます。専門家は、もし火事現場にカセットボンベがあったとしたら、被害が広範囲に広がると指摘します。
元東京消防庁・麻布消防署長、坂口隆夫氏：「燃え上がるとカセットボンベが破裂をして、中のガスが出て爆発的に激しく燃える。私はもう1つね、カセットボンベのガスを噴射してライターで火を付けて、火炎放射的な効果を狙ってバイク等に火を付けた」
また、マンションの住人が不可解に思うことがあります。
マンションの住人：「バイクばっかり狙われているみたいで、バイクが止めてある駐輪場なんですよ」
元東京消防庁・麻布消防署長、坂口隆夫氏：「オートバイの燃料はガソリン。ガソリンに火が付くと爆発的に燃える」
■現場に「スプレー缶のようなもの」
3回の火事現場でそれぞれ、スプレー缶のような物が見つかっていますが、火事とカセットボンベの関係はまだ分かっていません。
警察は連続放火事件として調べを進めています。
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
