G7広島サミット期間中に…「中国・中央アジアサミット」開催で対抗か 中国の狙いは?(2023年5月15日)

G7広島サミット期間中に…「中国・中央アジアサミット」開催で対抗か 中国の狙いは?(2023年5月15日)

G7広島サミット期間中に…「中国・中央アジアサミット」開催で対抗か 中国の狙いは?(2023年5月15日)

 開催まであと4日となったG7広島サミット。一方、このサミットの期間中、中国が中央アジア諸国と会議を行うと発表し、憶測が広がっている。

■G7広島サミット会場視察 総理の思い

 岸田文雄総理大臣:「この歴史的なサミットを安全かつ円滑に進行するのも開催国である日本が重大な責務であり、その成否はまさに皆さんの双肩に掛かっています」

 19日から開幕するG7広島サミットを前に、岸田総理は13日、首脳会談の会場などを視察。警備を担う警察官らを激励した。

 さらに、岸田総理肝入り(きもいり)の原爆資料館へのG7(主要7カ国)首脳の訪問については核保有国も参加するなかで、何を見学するかはギリギリまで調整を続けるという。

 岸田総理:「ロシアが行っているような核兵器による威嚇や使用はあってはならず、広島と長崎に原爆が投下されてから77年間、核兵器が使用されていない歴史をないがしろにしすることは決して許されない」

■「中国・中央アジアサミット」開催?

 そんなG7に対抗するかのような動きを見せているのが中国だ。

 中国外務省は8日、「中国・中央アジアサミット」を陝西省の西安で開催すると発表。

 日程は、G7サミット直前の18日から2日間で、カザフスタンやウズベキスタンなど5カ国の首脳が訪中するとともに、習近平国家主席が議長を努めると伝えられた。

 なぜこのタイミングで、中国・中央アジアサミットを開くのだろうか?中国事情に詳しい近藤大介氏は、次のように話す。

 近藤氏:「岸田総理への対抗意識を習近平主席が強く持ってると思います。習主席がモスクワに訪問に行った時に、岸田総理がゼレンスキー大統領に会いにウクライナに行くという電撃的なことがありました。G7を広島で開く時に重要なサミットを西安で開くことにしたと思います。しかも、一日早くですね。18日と19日という日程にしたことは、こちらを早く世界が報じることで、広島サミットの影響力を少しでも抑えたいという意図がみてとれる」

 そして、サミットを行う中国の狙いについて、次のように話す。

 近藤氏:「日本にアジア初のNATOの連絡事務所を置く予定なわけですね。これが非常に嫌なわけです。中国から見ると、東側の日韓がアメリカの方へなびいてしまうので、西側の中央アジア5カ国はしっかり固めておきたいと。そういう気持ちが強いんだろうと思います」

(「大下容子ワイド!スクランブル」2023年5月15日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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