課題のドローン対策 カギ握る「ジャミングガン」の威力とは(2023年5月13日)

課題のドローン対策 カギ握る「ジャミングガン」の威力とは(2023年5月13日)

課題のドローン対策 カギ握る「ジャミングガン」の威力とは(2023年5月13日)

G7サミットの開幕を控え、早くも厳戒ムードが漂う開催地・広島。警備の課題の1つ、ドローン攻撃に備えるための特殊な機材の“実力”を取材しました。

■総理「最重要なサミットに」

富樫知之ディレクター
「平和公園に来ているんですが、警察の方がたくさんいます。すごくものものしい警備となっています」

13日夕方、平和公園に現れたのは岸田総理大臣です。G7広島サミットまで1週間をきり、各国の首脳らと訪れる予定の平和公園や厳島神社、会談が行われるホテルなどを視察しました。

岸田総理大臣
「核兵器による威嚇、ましてや使用はあってはならず、平和記念公園での行事においてしっかり細部をこれから詰めていきたい」

また、岸田総理は「日本の歴史においても最も重要なサミットになる」とも述べました。一方、アメリカのバイデン大統領は、訪日が危ぶまれていましたが、予定通り訪日する見通しであることが発表されました。

■広島は早くも厳戒ムード

世界の首脳陣が広島に集結することもあり、街中ではすでに変化が。

富樫知之ディレクター
「白い高い壁で囲まれています。奥までずっと続いてますね、この白い壁。入口は厳重な警備が敷かれています、奥では金属探知機ですかね、ゲートがあり警備員もいます」

メディアセンター周辺はものものしい雰囲気。

富樫知之ディレクター
「こちらの駐車場、三角コーン置かれて使うことできません」

こちらの駐車場は封鎖されています。すると、駐車場に警察官が。1人の男性から話を聞いているようです。

警察に話を聞かれていた人
「駐車ができないという事情を分からずに停めてしまった」

期間中は、過去のサミットと比べても、最大規模の交通規制や立ち入り制限がかかる見込みです。

一方で、気になることもあります。先月、岸田総理に爆発物が投げられた事件。このような事件を防ぐことはできるのでしょうか?

富樫知之ディレクター
「警察車両がずらっと並んでいます。こちらはサミット会場近く、白と青と赤色の気球のようなものが浮いています」

すでに全国から警察が集結し、超厳戒態勢が敷かれています。取材班にも…。

警察官
「テレビ朝日さんですか?何の取材をされてるんですか?サミットの関係ですか?」

■ドローン対策に“特殊機材”

そして今回、注目されているのが、ドローンを使った攻撃への対策です。そのカギを握る機材があります。

紀真耶アナウンサー
「すごいものを持っていますが、何ですか?」

「ジャミングガン」です。国内で販売する会社の代表は。

カーシエル株式会社 安藤浩平さん
「妨害電波を出して、(ドローンを)着陸させて飛行をとどめる機械」

電波を妨害する電磁波を出すことで、電波で操作するドローンを操作不能にし、強制着陸させることができるといいます。

紀真耶アナウンサー
「重いですね。かなりずっしりとこのあたりがきています」
カーシエル株式会社 安藤浩平さん
「持ちにくいというのもあるんですけど、6キロ」
紀真耶アナウンサー
「このボタンは?」
カーシエル株式会社 安藤浩平さん
「電波のコントロールのボタンでございます」

実際にどう使うのでしょうか?

紀真耶アナウンサー
「ドローンが上がっています。落ちてきました」

照準を外すと上昇し、再び当てると。

紀真耶アナウンサー
「画面は止まっています。下がってきています」
操縦者
「もうコントロール効かない。ダメだ」
紀真耶アナウンサー
「落ちました、すーっと落ちていきました」

飛行中のドローンに向けて、「ジャミングガン」を撃つと、少しずつ降下。その時、操縦者のコントロール画面は止まり、ドローンを動かせなくなります。そして、最後は地面に落ちてしまいました。

しかし、完璧なドローン対策には課題もあるといいます。

 カーシエル株式会社 安藤浩平さん
「(ドローンが)落ちてきて、人がいたり、そういうのも課題の一つ。どこから飛んでくるかわからないので、それを見つけて検知する。網で(ドローンを)ゆっくり落としたりとかも、すごく重要な点です」

サタデーステーション 5月13日OA
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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