石油まで「30cm」ギリギリ“石油窃盗団”摘発… モーテル地下に“お手製トンネル”(2023年5月11日)

石油まで「30cm」ギリギリ“石油窃盗団”摘発… モーテル地下に“お手製トンネル”(2023年5月11日)

石油まで「30cm」ギリギリ“石油窃盗団”摘発… モーテル地下に“お手製トンネル”(2023年5月11日)

 韓国のモーテルで地下にトンネルを掘り、近くを通るパイプラインから石油を盗もうとした窃盗グループ。男らが掘り進めたトンネルにカメラが入りました。

■石油盗むため…窃盗グループ摘発

 この建物の地下室から人知れず、手製のトンネルが伸びていました。入り口にはゴツゴツとした石。穴のサイズは幅・高さともに80センチ前後。人一人がやっと通れる程度でしょうか、窮屈そうです。左に曲がる急カーブ。壁や天井は木材や鉄パイプで補強され、苦労の後がうかがえます。

 犯行グループは今年1月からこのトンネルを掘り進め、目的まであと30センチに迫った段階で摘発されました。

 明らかになったのは彼らの計画性と大胆な手口…。トンネルを掘るために地上の建物1棟を丸ごと借り上げていたのです。機械を使わずシャベルやツルハシでコツコツと掘り進めた地下トンネル…。目的は10メートル先にある石油パイプラインでした。石油を盗もうというわけです。ところが、パイプラインまであと30センチに迫った段階で計画が発覚。犯行グループの8人が摘発されました。

 トンネルを掘って石油を盗む。果たして割に合うのでしょうか。彼らはこの計画のためにトンネルの起点として最適な場所にある、このモーテルを1棟丸ごと借り上げていました。

 ひと月45万円。今年1月に借り上げ、摘発は3月ですから、135万円の賃料が発生している可能性があります。

 モーテルのオーナー:「5階は彼ら自身が使い、2階から3階は客室という契約だったが、とんでもないことをしていた。私は人間というものが怖い」

■前回はガソリンスタンド“借り上げ”

 さらに、犯人グループは去年10月、同じパイプラインを狙って50キロほど離れた別の場所でもトンネルを掘っていました。その時はガソリンスタンドを借り上げていました。

 しかし、掘り始めてすぐに大量の水が出たこと、パイプラインまで50メートルと、距離があったことから犯行を諦め、計画を練り直したとみられます。

 捜査責任者:「掘りやすい場所としてモーテルを選んだのでしょう」

 犯行グループには当該のパイプラインを持つ石油施設に勤めていた専門技術者も加わっていて、事前にトンネルの設計図まで準備していました。

 トンネルの付近には国道もあり、崩落の危険もあったほか、パプラインが爆発するなど重大事故につながった可能性もあったといいます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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