【速報】五輪汚職 広告大手・ADKの元専務ら2人に有罪判決 裁判長「国家的プロジェクトに汚点残した」「どこかで立ち止まれなかったのか」 東京地裁|TBS NEWS DIG
東京オリンピック・パラリンピックをめぐる汚職事件で、大会組織委員会元理事に賄賂を贈った罪に問われている広告大手「ADK」の元社員2人に対し、東京地裁は久松被告に懲役1年6か月、執行猶予3年。多田被告に懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。
「ADK」元専務の久松茂治被告(64)と元本部長の多田俊明被告(61)は、前社長の植野伸一被告(69)とともに大会組織委員会元理事の高橋治之被告(79)に、ADKが東京オリンピックのスポンサー業務に参画する上で便宜を図ってもらえるよう依頼し、およそ1400万円の賄賂を贈った罪に問われています。
今年3月に開かれた初公判で、2人は「間違いありません」といずれも起訴内容を認めていました。
検察側は、論告・求刑公判で、2人が植野被告と共に大会開催決定前から高橋被告に対して、繰り返し組織委員会などへの働きかけを依頼していたと指摘し、懲役1年6か月を求刑していました。
東京地裁はきょうの判決で、「高橋被告の影響力を利用して自社の利益や実績を上げることに執心し、高橋被告との癒着を続けた動機に酌むべき点はない」、「大会の信頼を失墜させ、汚点を残した」と指摘しました。
一方で、2人の役割については「植野被告が最終判断をして決めた会社の方針に従い、植野被告の指示で業務の一環として行ったものだ」として久松被告に懲役1年6か月、執行猶予3年。多田被告に懲役1年、執行猶予3年を言い渡しました。
また、高橋被告については、「スポンサー企業の獲得が難航して危機的な状況に陥っていたADKに対し、スポンサー候補企業を紹介するなどして、大手広告代理店として何の実績もない不名誉な状況を回避させるなど、様々な便宜を供与した」と言及しました。
裁判長は最後に2人の被告に対し、「会社員として会社の利益や実績を追求しようとした結果、今回の事件になったのだと思いますが、どこかで立ち止まれなかったのか、立ち止まらなければならなかった、と強く感じます」、「国家的なプロジェクトに汚点を残した点は重く受け止めていただきたい」と説諭しました。
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