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人の言葉を聞き分ける”天才トド”ハマ、産休へ 2年前出産直後に赤ちゃんの死を乗り越え
兵庫県豊岡市の水族館城崎マリンワールドで暮らすメスのトド・ハマ(13)が、妊娠していることがわかり、明日10日から“産休”に入ることになりました。
ハマは、2011年、東日本大震災で被災した福島県の水族館から城崎マリンワールドへやってきました。2歳になる少し前のことです。最初は慣れない場所で戸惑っているようすだったそうですが、次第に好奇心旺盛でやんちゃな性格に育ち、他の4頭のトドとともに連日豪快なダイブやジャンプなどのショーを披露しています。
ハマの特技は、人の言葉を聞き分ける能力で、知る人ぞ知る天才トドと呼ばれています。人の言葉「ボイスサイン」を聞き分けてジェスチャーで反応ができ、サインを送る体験イベントが人気を集めています。ハマは、現在50種類の人の言葉を聞き分けることができ、これだけの言葉を聞き分けるのは、日本ではハマだけで、海の生き物の研究者の間でも注目されています。
飼育チームは、ハマの能力を2年がかりで論文にまとめ、去年、国際的な学術誌「International Journal of Comparative Psychology」に掲載されました。トドを含むアシカの仲間が、人の言葉を理解するという研究は世界でも初めてで、飼育チームは「ハマの能力が世界的に認められた」と胸を張ります。
2歳になる前に親元を離れてから10年。ハマの「人生」ならぬ「トド生」で、忘れられない出来事が起こりました。2021年7月、ハマは、初めて赤ちゃんを生みました。赤ちゃんの体を覆っていた膜がうまくはがれず、赤ちゃんは、残念ながら1時間ほどで死んでしまいました。飼育チームによりますと、ハマに母性が芽生える前だったためかショックは心配されたよりも少なく、ハマ自身は幸い元気でした。
この年の8月末に、ハマは展示プールに復帰。鼻先を合わせるトドの挨拶行動を繰り広げ、4頭の仲間たちとの絆を感じさせる感動的なシーンでした。
トドは発情期が年に数日しかなく交尾が確認されてから半年以上経たないと妊娠したかどうかわからず、さらに、交尾から出産までは1年近くかかります。ハマと、プールで唯一のオス・シュンタは、去年6月に交尾が確認され、ことし2月に妊娠が確定しました。
ハマは体重が70キロほど増え、現在は280キロになりました。お腹がだんだん大きくなってきて最近は、ショータイムでもダイブやジャンプなどのからだに負担がかかりそうな大技は控えていました。ハマは、明日から当面の間展示プールを離れ、出産に備えてバックヤードで過ごす「産休」に入ります。
飼育チームの佐々木雅大さんは「ハマが無事に出産できるよう、万全を期していきたい」と話しています。
震災を経験し、ひとりぼっちで関西へやってきたハマ。日本一、そして世界一とも称されるようになったハマが、また元気な姿を見せてくれる日までしばらくお別れです。
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