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緊迫するウクライナ情勢、背景にロシアのエネルギー戦略・・・ロシアとヨーロッパの切っても切れないつながり【サンデーモーニング】風をよむ
ウクライナ情勢をめぐって緊張の度合いを高めるロシアと欧米。その背景には意外な動きがありました。
10日から、ロシアの同盟国ベラルーシはウクライナ国境周辺などで、実戦さながらの合同軍事演習を展開。
さらに、ロシアは、クリミア半島の軍港に、演習のためとして、6隻の艦船を配置するなど、ウクライナへの軍事的圧力を強めました。
一方、アメリカのサリバン大統領補佐官は、ウクライナに滞在するアメリカ人に48時間以内の退避を促すなど、緊張は、ピークに達しています。
そんな中、アメリカではバイデン大統領とドイツのショルツ首相が会談。バイデン大統領は、ロシアへの制裁について、
バイデン大統領(2月7日)
「もしロシアが侵攻、つまり戦車か兵士がウクライナ国境を越えたら、ノルドストリーム2(の稼働は)なくなる」
ノルドストリーム2とは、ロシアからドイツに、直接、天然ガスを供給する、長大なパイプライン。既にパイプラインは完成、稼働を待つばかりです。
実はアメリカの歴代政権は、これによりロシアのヨーロッパでの影響力が強化される事を警戒、この計画に反対してきましたが、バイデン政権は、トランプ政権で悪化した、ドイツとの関係修復に配慮したとみられ、去年、この建設を容認していました。
しかし、ウクライナ情勢の悪化で態度を一変、バイデン大統領は、ロシアが侵攻した場合、その稼働はできなくなると、警告したのです。
その一方、ドイツのショルツ首相は、
記者(2月7日)
「ノルドストリーム2の稼働停止をここで約束できますか?」
ショルツ首相
「我々は一致団結していて、協調して対応していく」
記者の質問に正面からは答えず、言葉を濁したショルツ首相。曖昧な姿勢の裏には、ヨーロッパの微妙なエネルギー事情があります。
ドイツが輸入する天然ガスの55%、またEU全体が輸入するおよそ40%が、実は、ウクライナなどを経由するパイプラインを通じて供給されてくる、ロシア産。
しかもEU諸国の中には、再生可能エネルギーへの転換を目指す国もある中、普及するまでの、過渡期のエネルギー源とされる、天然ガス。その多くを、ロシアに依存せざるを得ないのです。
現に今、ウクライナ情勢の緊迫などにより、天然ガスの需要に供給が追いつかず、価格が高騰。仮に、ロシアがウクライナに侵攻、欧米がロシアに制裁を科すとなれば、ロシアの反発で、ガスの供給が絞られる事態にもなりかねません。
もちろん、アメリカも、そうした事情は承知。こうした事態に備えて、調達先の多様化を目指して、主要産出国のカタールなどと増産に向けた協議を始めたといいます。
その影響は、天然ガスを輸入に頼っている、日本にまで及んでいます。
萩生田経産相(2月9日)
「(アメリカとEUの)依頼に対して協力することを決定しました」
アメリカとEUの依頼を受けた
日本政府は、国内に必要な分を確保した上で、余った一部の液化天然ガスを、ヨーロッパ向けに“融通”すると、発表したのです。
ウクライナ危機がもたらしたエネルギーをめぐる国際協力。しかしそれとは裏腹な動きが、ヨーロッパ諸国で起きています。
ウクライナ危機を巡ってはもう一つ、ロシアとヨーロッパの切っても切れないつながりも浮かび上がっているのです。
今をさかのぼること17年前…プーチン大統領と固い握手を交わすのは、ドイツのシュレーダー首相。最初のノルドストリームの建設に調印したこの時・・・
シュレーダー首相(2005年9月)
「プーチン大統領との長年の協議で(ロシアとの)こうした協力関係ができたのは、私の手柄です」
プーチン大統領との親しい関係を認めてきた、シュレーダー氏。
首相退任後も、ロシア国営石油大手のロスネフチ社の会長に就任。
今月4日には、ノルドストリーム2を主導する、ロシア国営の大手ガス企業・ガスプロム社の取締役候補への指名が発表されたのです。
エネルギーがからむ形で、ロシアと親密な関係を結んでいるのは、ドイツだけではありません。
フランスのフィヨン元首相は去年、ロシアの石油化学大手「シブル」社の役員に就任。また、オーストリアのクナイスル元外相も、去年、ロシアの「ロスネフチ」社の役員に指名されています。
さらに、新たに作られた“ノルドストリーム2″に関しても、イギリスに本社を置く石油大手のシェルなど、ヨーロッパの複数企業が出資。エネルギー面でロシアとの関係作りを進めています。
欧米が、天然ガスなどエネルギー調達に、慌ただしく動く中…
プーチン大統領(2月4日)
「われわれ両国の関係は、友好と戦略的パートナーシップの道を歩み、まさに前例のない性質のものとなっている」
4日、プーチン大統領は、北京オリンピックの開会式に先立ち、
習近平国家主席と会談。ロシアから年間100億立方メートルの天然ガスを中国に追加供給することで合意したのです。
エネルギーを武器に、ヨーロッパにくさびを打ち込もうとするロシアの戦略。ウクライナを巡って緊張が高まる中、ロシアとアメリカが火花を散らすにらみ合い。その先に待っているものは何なのでしょう?
(サンデーモーニング2022年2月13日放送より)
(13日11:10)
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