“岸田首相襲撃”撮影していたカメラマンが見た「距離感」とは 首相から5メートル先には聴衆の最前列

“岸田首相襲撃”撮影していたカメラマンが見た「距離感」とは 首相から5メートル先には聴衆の最前列

“岸田首相襲撃”撮影していたカメラマンが見た「距離感」とは 首相から5メートル先には聴衆の最前列

 和歌山市で岸田総理の演説会場に爆発物が投げ込まれた事件。17日は、最新情報を中継をまじえて、お伝えしていきます。まずは規制の解かれた現場から中継です。

 神田貴央記者「事件があった和歌山市の雑賀崎漁港は、今日は漁が休みということもあり、非常に静かな雰囲気となっています。当時、現場はどのようは状況だったのか、現場で撮影にあたっていた高倉カメラマンにも入ってもらいます」。

Q(神田記者)当時は、どこから撮影していたのでしょうか?

A(高倉カメラマン)「岸田首相が演説を始める1時間前に到着しました。あちらに見える(この中継用カメラがある)位置で待機をしていました。会場内には、すでに60~70人ほどの地元の方が集まっていて、首相を今か今かと待っている状況でした。

Q(神田記者)警備は厳しかったでしょうか?

A(高倉カメラマン)「警備は厳重で、(会場の)周りにはSPや警察の方が警備している様子でしたが、会場内にはだれでも入れるような状況で、荷物検査等もありませんでした。

Q(神田記者)総理が到着したのは11時20分ごろです。爆発が起きる25分ごろまでは何をしていたのでしょうか?

A(高倉カメラマン)「総理は漁港施設を視察し、その後、漁港の方が振舞ってくれた手料理を食べて、団欒な感じでした」

Q(神田記者)その後事件が起きたということですが、最初異変に気付いたとには、どんなことがあったのでしょうか?

A(高倉カメラマン)「カメラを構えて撮影しようとしたところ、私の視界に聴衆の方から演壇の方に、何かものが投げられたのが見えました。空き缶のようなものが投げられたと思ったのですが、投げられた聴衆の方にカメラを向けると、男性が木村容疑者を取り押さえる光景が見られました」

Q(神田記者)その時の聴衆の様子はどうでした?

A(高倉カメラマン)「キャーといった女性の悲鳴が聞こえました」

(神田記者)「容疑者と首相の位置関係は当時、10メートルほど離れていました。容疑者はここから鉄パイプのようなものを投げました。距離は一見すると遠いんですが、首相がいた場所からの視線だと近いです。また首相から5メートルの所には聴衆の最前列があり、もっと近くから危害を加えることができた可能性もあります。そして、爆発物なんですが、爆発したあと、本体部分とみられる金属の筒が40メートル先の緑のネットに引っかかっていました。これだけのことをした動機を、容疑者まだ語っていません」

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