「コロナ禍で離れてしまった」“爆買い”期待の裏で“争奪戦”外国語スタッフ需要急増(2023年5月3日)
3日午前7時、函館港に現れたのは、国際クルーズ船『シルバー・ウィスパー』。3月に3年ぶりの解禁となったばかりの国際クルーズ船。今年度は47隻の入港が予定されていて、過去最多となる見通しです。
フィリピンからの観光客:「(Q.お目当ては)タラバガニ!(Q.何を買いましたか)イチゴとイカとメロン」
クルーズ船が入港した日は当然、朝市に訪れる人も増えるといいます。
池田弘商店・池田てい子さん:「全然、お客さんいなかったから、今年からどんどん来てほしい。外国の方も日本の方も」
数時間で多くの人が街に流れ込むクルーズ船。“爆買い”獲得の重要な要素となっています。
観光地をめぐった後は、やはりお土産。
フィリピンからの観光客:「(Q.合計でどれくらい)ん…5万円。(Q.入らなそうですね)大変です」
スーツケースいっぱいに詰まったお菓子たち。外国人でにぎわっているのは、都内量販店の免税カウンターです。こうした客を少しでも逃すまいと、先週から免税カウンターを2倍に増やしました。その一方で、なかなか言葉が通じないことが課題となっています。
マレーシアからの観光客:「(Q.欲しかったものは見つかった)んー微妙です。日本語は難しくて」
最近では、翻訳アプリもありますが、やはり人と人とのコミュニケーションには勝てません。そこで、この店舗では英語や韓国語、中国語などに対応できるスタッフを増やすことに力を入れています。
スイスからの観光客:「英語が通じる方がずっと楽ですね。特に下の階で免税カウンターを尋ねたら『免税7階。免税7階』としか返事してもらえなくて。この階はちゃんと会話ができました。楽でしたね」
インバウンド客を迎え入れるために欠かせない、外国語ができるスタッフ。すでに“人材の争奪戦”になっているといいます。派遣会社では…。
『フィールドサーブジャパン』田辺佑介営業部長:「台湾の方や中国の方の、日本での購入意欲が高いが故に、中国語を話せるスタッフの依頼が増えている」
実際に現場で働くスタッフからも悲鳴が上がっています。
家電量販店勤務・中国語対応スタッフ、謝依儒さん:「(Q.人数的には今どうですか。足りると思いますか)やっぱり、この1~2週間くらいは、ちょっと足りない感じ。接客してる途中に、1~2組の中国インバウンドのお客様、台湾インバウンドのお客様、隣で待っている状況も少なくないので」
ただ、そう簡単に集まらないのが現状です。
『フィールドサーブジャパン』田辺佑介営業部長:「コロナ禍で国に帰ってしまっていたり、小売業界自体を離れてしまった方が多く、そういった方はなかなか戻ってこない。これから夏・年末・来年の春節に向けて、一気にインバウンド加速する予定なので、今から人材の確保に動いている企業が増えている」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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