【保育園で実況見分】理事長「申し訳ない」 3歳男児「低酸素脳症」意識戻らず

【保育園で実況見分】理事長「申し訳ない」 3歳男児「低酸素脳症」意識戻らず

【保育園で実況見分】理事長「申し訳ない」 3歳男児「低酸素脳症」意識戻らず

埼玉県にある保育園で、3歳の男の子が遊具のロープに首をからませる事故が起きました。3日、事故のあった保育園では園の担当者の立ち会いのもと、実況見分が行われました。男の子の意識は戻っておらず、低酸素脳症の状態だということです。事故を防ぐことはできなかったのか、子どもの事故予防について詳しいNPO法人に聞きました。

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こどもの日を前に、痛ましい事故が起きました。事故のあった埼玉・久喜市の「なずなの森保育園」では3日、園の担当者の立ち会いのもと、警察が状況を確認していました。

園庭で指さしていたのは、ブルーシートがかけられた小さな山です。その上にある白い木製の遊具に取り付けられていたロープが、男の子の首にからまったといいます。

2日午前10時半ごろ、消防に保育士から「遊具のロープが首に巻き付き園児の意識がない」と通報がありました。ロープがからまったのは3歳の男の子で、1日たった今も意識が戻っていません。男の子は脳に酸素が届かず障害をきたす「低酸素脳症」になっているということです。

保育園の近所に住む人は「おかしいなと思ったんですよね。救急車が来てパトカーが来たから、『何かあったのかな』とは思ったけど」と当時の状況を語りました。さらに――

近所の人
「(遊具は)手作りですよ、あれ。結構、元気に遊んでましたよ。保育士さんも一緒になって駆けずり回って」

事故が起きたのは外遊びの時間でした。園庭では34人の園児たちが遊んでいて、周りに6人の保育士がいたということです。

男の子(3)がいた高さ数メートルの山では、園児たちが上にある遊具から垂らされたロープをつかみ、山を登ったり降りたりして遊んでいたとみられています。捜査関係者によると、保育士らは「事故の瞬間は見ていなかった」と話しているといいます。

園のホームページには、園庭の他の場所でもロープを使って遊ぶ園児の写真が掲載されていました。

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事故を防ぐことはできなかったのでしょうか。子どもの事故予防について詳しいNPO法人に話を聞きました。

Safe Kids Japan 太田由紀枝さん
「遊具にロープを取り付ける場合は、両端を固定する、上の部分も下の部分も(固定する)。今回のように上の部分だけ固定されていて、下(の部分)が固定されていないような場合は、そういった(首に巻き付く)危険があるということは言えると思います」

保育園の理事長は――

園の理事長
「事故を起こしてしまって申し訳ない」

警察は業務上過失致傷の疑いも視野に、当時の詳しい状況を調べています。
(2023年5月3日放送「news every.」より)

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