万博に新たな“大阪土産”を開発へ!関西の和菓子店が異例のタッグ 22種類の商品を期間限定販売
ゴールデンウィークでふるさとにお土産を買って帰る人も多いと思います。そんな中、大阪の百貨店では3日から、ある和菓子が販売されます。普段はライバル同士の店がタッグを組んだ狙いは、新たな「大阪のお土産」の開発です。
柏﨑蒼馬記者「お好み焼きをモチーフにしたようかんや、あめちゃんをイメージしたようかんなど、大阪らしいユニークなようかん22種類の販売が今日から始まっています」
大阪の大丸梅田店で始まったのが、大阪らしさを表現した“ようかん”の販売です。手掛けるのは関西を代表する7つの和菓子店などで、それぞれの店が2025年の大阪・関西万博に向けて、“大阪の顔”となる土産物の開発に取り組んでいます。
髙山堂の竹本洋平店主「大阪土産って何を買えばいいのっていうのは、いろんな人から言われていたので、みんなでいろんな知恵、いろんな技術を寄せ集めて作っていこうと」
取り組みを企画したのは、136年の歴史を持つ老舗和菓子店・髙山堂の竹本洋平さん。髙山堂は1887年に大阪市内で開業し、現在は兵庫県西宮市を拠点に和菓子の製造や販売を行っています。
万博とは深いつながりがあり、1970年の大阪万博の会場で「粟おこし」を販売。連日、にぎわいを見せ、大阪を代表する土産物になりました。55年ぶりに大阪で開催される万博で、再び和菓子の魅力を世界に発信したいと考えています。
竹本洋平店主「漠然とみんな、大阪土産を作ろうという問題意識はあったが、『万博』というキーワードで“いつかやらなきゃ“が、“今やろう”になっていった」
今回は、キイチゴを使ったようかんを制作することに。万博のテーマである「いのちの輝き」を表現しようとしますがー
開発担当者「日本向けのものは早めに収穫するので、傷んでしまっているものも…」
竹本店主「例えば、サクランボに変えるとか、他のものに変えることはできなくはないけど…」
取り寄せたキイチゴの一部が傷んでしまい、予定していた数の半分ほどで販売を始めることに。
髙山堂では、このキイチゴを使ったようかんのほか、万博のイメージカラーである赤と青に色付けしたものなど5種類を販売します。
「みなさん改めまして、お疲れ様です」
今回は競い合う"競争"ではなく、共に生み出す“共創”をテーマにしています。普段、しのぎを削る関西を代表する和菓子店が異例のタッグを組んで新しい大阪土産の開発を進めてきました。
「彩りさえ、許せばやけど」
「基本、番号順の中で並べてみて、彩りで調整しましょか」
「お客さんには番号関係ないですもんね」
「ここどないする?」
「イチジクようかん以外はショーケース的に使います」
そして今日、それぞれが思い描く“大阪らしさ”を表現した22の商品が店頭に並びました。午前10時のオープンとともに多くの人が訪れました。
購入客
「ほぼ全種類を買いました。大阪らしいネーミングもあって見てるだけですごく楽しかったです」
「面白いとお土産としても喜ばれる感じがするので、大阪らしく“笑い”がベースにあるのでいいかなと思いました」
竹本店主「自分たちもここに参加したいと、参加店舗がもっと増えればと思いますし、もっといろいろなシリーズ(のようかん)が出てくればいいなと思っています」
2年後の万博では世界の人たちが注目する“大阪土産”を披露することができるのでしょうか。この特設ブースは来週火曜日(9日)まで開かれています。
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