「言ってほしいこと的確」“がんに効く水”勧誘の手口 健康食品会社の社長ら再逮捕(2023年5月2日)

「言ってほしいこと的確」“がんに効く水”勧誘の手口 健康食品会社の社長ら再逮捕(2023年5月2日)

「言ってほしいこと的確」“がんに効く水”勧誘の手口 健康食品会社の社長ら再逮捕(2023年5月2日)

がんの治療薬開発をうたい、違法に未公開株を売ったなどとして、3月に逮捕された健康食品会社『ウィンメディックス』の社長・白木茂容疑者(45)。その株式を販売して得た約7億円を会社への寄付金などと装ったとして、1日、役員ら2人とともに再逮捕されました。

被害者の多くは、がん患者やその家族たちです。

3年前のがん患者らを集めたセミナーの映像です。白木容疑者は、ここで「がんは100%治せる」と主張していました。
白木茂容疑者:「こちらが主成分である“ヨウ素”ですけど、これでがんを殺すことはできます。がん細胞は100%死滅することができます」

がん患者である母親と一緒にセミナーに参加したことがある女性は、こう話します。
被害者の家族:「相手の言ってほしい言葉を的確についてくる。講演会の中で、参加者が『白木さん、私の子どもががんで入院しているんです』『どうすれば良いですか、助けてください』という人が立ち上がる。そうすると、白木容疑者がバーッとかけて行って『どこの病院ですか、教えてください。このあと一緒に行きましょう』と。うちの母親もすごく感動したって」

会社のPR動画では、白木容疑者自身も病気で家族を亡くしたというエピソードを紹介。さらに、セミナーなどでは「飲めばがんに効果がある」という飲料水が無料で配られていました。がん以外にも、認知症が100%治る薬、視力が一気に回復する目薬なども開発していると話し、出資を募っていたということです。
白木茂容疑者:「バイオ関連の株だから高配当が見込まれる。1株1万円の株が5万円になる」

株式を購入する背景には、こんな事情もあります。
被害者の家族:「(治療薬を)購入するには未公開株を買って株主にならないと、すごく高い商品なので、一般には買えないという説明を受けて、未公開株を申し込みして買ってしまう」

白木容疑者は、お金についてこんな発言もしていました。
白木茂容疑者:「お金を優先順位で一番とするやつほど醜いことをしています。その先にもっと大事なものがあるんです。健康という体です。どんなにお金を持っている人でも、病気になって死んだら終わりです」

白木容疑者は容疑を認めていて、集めたとみられる80億円以上のうち、8億円以上をキャバクラや高級外車、腕時計など、個人的に使っていたということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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