【鉄道会社の工夫】春休みはすでに満室! “運転手気分” 味わえるホテルとは…
スピードが売りの新幹線で、いま「新鮮な魚」が運ばれています。別の鉄道グループのホテルでは、鉄道旅の気分を満喫できる新サービスも登場。コロナ禍での鉄道会社の工夫とは、どういったものでしょうか。
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埼玉県内のスーパーの売り場に、次々と箱ごと並べられていく鮮魚。中には関東ではお目にかかれなそうな商品もあります。まるでスーパーと思えないほどの品揃えですが…店員から「北海道から新幹線に乗って、函館のお魚、鮮度抜群で届きましたよ-!」との呼び声が。
実はこれ、その日の朝、北海道から新幹線に乗って直送されてきたのです。大宮駅の新幹線ホームでは、乗客が降りた後、数人のスタッフが車内にある荷物を急いで取り出しました。荷物を置く場所は、新幹線の使っていない業務用スペースを活用しているということです。
さらに、スピードが売りの新幹線なのに、この輸送のため駅での停車時間を1分から5分間に変更するほど。JR東日本が新幹線での輸送に力を入れる背景には――。
東日本旅客鉄道事業創造本部・浜田剛課長
「やはりコロナによって、当社に関しましてもお客さまの利用が減ってますし。新しいサービス拡大して、ビジネスにしていこうと」
一方、スーパー側にとっては、少しでも産地を応援する意味もあります。
イトーヨーカ堂鮮魚部・湯山一樹さん
「観光もできない、帰省もできない中でですね、その産地の味をお伝えできるかな、と」
購入した人
「新鮮さもそうですけど、現地にいかなくても簡単に手に入って、なおかつ結構お安かったので、子供にも食べさせてあげたいなーと思って」
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コロナ禍ではなかなか難しい鉄道旅気分を満喫できる新サービスも登場しました。小田急グループのホテルが今月から始めたのは、客室内で運転士気分が味わえるシミュレーターを完備した宿泊プランです。
実はこのシミュレーターの運転台は、実際の小田急ロマンスカーで使用していたものです。
朝の通勤ラッシュの時間帯を運転できるコースをスタッフが体験。電車に詳しくないスタッフでも、運転士気分を満喫できました。春休み期間は、すでに満室というこの部屋。
小田急ホテルセンチュリーサザンタワー 宿泊課長・石川智久さん
「感染症拡大でなかなか外出ができない中で、ホテルで思い出を作っていただきたい」
さらにホテル内では、鉄道旅気分を楽しめる工夫が各所にちりばめられています。
小田急ホテルセンチュリーサザンタワー 宿泊課長・石川智久さん
「(飾られているのは)箱根湯本直通30周年記念乗車券、こちらが昭和55年の切符になっております」
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鉄道ファンが熱狂する、あるイベントも。普段、立ち入ることのできない車両基地で、先月行われた写真撮影会です。
彼らを虜にするのは、「ブルートレイン」の愛称で親しまれていた寝台列車などをけん引した機関車。その「往年の名機」のヘッドマークを10分に1度つけ替えるたびに、鉄道ファンは黙々とシャッターをきり続けていました。
日本での鉄道開業から150年を記念して、JR東日本が企画したこのイベント。チケットは1枚2万7000円から260枚用意されていたということですが、販売開始から3分で売り切れになったということです。
鉄道ファン歴約20年の男性
「(チケットの)価格というよりも、こういった機会を与えていただける方がありがたいかなって」
この反響を受けJR東日本は、今後も鉄道ファンが喜んでもらえる企画を考えていくということです。
(2022年2月11日放送「news every.」より)
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