女子バレー強豪 部員の前髪切る 指導の一環?部長が「ハサミで」 #shorts
「前髪を気にするより試合に集中を」。女子バレーボールの強豪校で指導者が高校生だった部員たちの前髪をハサミで切り、問題となっています。学校側の釈明は。
■女子バレー強豪 部員の前髪切る
長野県の東京都市大塩尻高校は、女子バレーボールの強豪校。今年1月の全日本選手権にも出場していました。その女子バレー部内で起きた出来事です。
東京都市大塩尻高校・阪本勝利校長:「合計で最終的には、3年生部員9人の髪の毛を全員の分、切ったというのは事実です」
女子バレー部の部長を務める教諭が指導の一環として、3年生部員9人の前髪を切っていたことが、先月、卒業生への保護者へのアンケートで発覚しました。
人によっては大切な前髪をなぜ部活動の中で切ることになったのか…。それは去年12月のこと。
東京都市大塩尻高校・阪本勝利校長:「前髪を気にしている生徒がいたので、3年生の部員全員を集めて、髪の毛とかそうしたことよりも、集中して心構えをきちんと持ちなさいと」
これは監督からの指導。それを受け…。
東京都市大塩尻高校・阪本勝利校長:「その後、部長さんの方で色々と話をしていくなかで、姿形で行動で示しなさいと」
行動で示すべきだと言ったのは部長でした。その後、3年生部員のうち数人が美容院に。すると部長は、美容院に行かなかった部員に対して…。
東京都市大塩尻高校・阪本勝利校長:「『あなたたちはこれでいいんですか?』と。最終的に髪の毛を切って下さいと言わざるを得ない、そういう状況にしてしまった。それを受けて、子どもたちが持って来たハサミを使って部長さんが髪の毛を切った」
それだけではありません。
東京都市大塩尻高校・阪本勝利校長:「美容院に行った子たちは、後で他の子たちが髪の毛を切ったと知って、私たちもお願いしますという雰囲気になって、また切ってしまったということです」
つまり、この時点では前髪の長さではなく、誰に切ってもらうかがより重要になっていたということでしょうか。教諭である部長と生徒である部員。力関係が作用していたのかもしれません。
■「髪の毛を切らざるを得ない雰囲気に」
東京都市大塩尻高校・阪本勝利校長:「子どもたちに対して髪の毛を切らざるを得ない状況、雰囲気を作ってしまって」
「雰囲気」。
東京都市大塩尻高校・阪本勝利校長:「そういう雰囲気を作ってしまったこと、そして実際に教員が子どもたちの髪の毛を切ってしまったこと、これは本当に学校現場としてはあってはならないことだと思っています」
佐藤みのり弁護士:「プレーの時だけ、例えばピンでとめるとか、そういう方法があるにもかかわらず、あえて切るという選択をしてしまう。事実上応じざるを得ないような状況で切ってしまうというのは、やはり法律的にも問題があると思います。今回の件では、一応の合意があるような形なので、実際に刑事事件になる可能性はそれほど高くないかもしれません」
現在、監督と部長は指導から外れているといいます。/a>
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