【アメリカ】バイデン氏に民主党”支持団体”が「出馬しないで」CM
アメリカ大統領選への立候補を表明しているバイデン大統領(80)。アメリカ史上最高齢の大統領ですが、支持団体は「出馬しないで」と訴えるCMを流しました。世論調査でも7割が「出馬すべきではない」と答え、その半数が高齢を理由に挙げています。
■会見で「年齢は関係ない」と強調
来年秋のアメリカ大統領選への出馬を表明しているバイデン大統領(80)。26日にホワイトハウスであった会見で、記者が年齢について質問を投げかけました。
「国民の7割が『高齢すぎて出馬するべきではない』と」
バイデン大統領は「年齢について言えば、自分が何歳だか分からない。1つ言えることは、皆さんが選挙戦を見て私がふさわしいかそうでないか判断する」と回答。冗談を交えながら、「年齢は関係ない」と強調しました。
■「出馬しないで」CMにある危機感
アメリカ史上最高齢の大統領、ジョー・バイデン氏。再選となれば、任期終了時の年齢は86歳になります。25日、ワシントンで「仕事をやり遂げよう!」と訴えると、「あと4年! あと4年!」と支持する声が上がりました。
こうした中、「彼が選挙に出馬するのは大きなリスクです」「ジョー、出馬しないで」と訴えるCMがアメリカで放送されました。
制作したのは民主党を支持する団体。いわばバイデン大統領の味方ですが、「バイデン氏が敗れ、共和党員が大統領になる恐れがある」と危機感を募らせています。
■記憶力に不安? 物故議員を探す場面も
アメリカメディア「NBCニュース」が14~18日に行った世論調査によると、7割が「出馬すべきではない」と回答。その半数が年齢を理由に挙げています。
去年9月には、イベントの出席者1人1人に感謝を伝えていた際、この1か月前に事故で亡くなった議員を探す一幕がありました。
亡くなったジャッキー・ワロルスキー下院議員の名前を出し、「ジャッキーはどこにいる? ここに来ると思っていたが…」と発言。バイデン氏は追悼の声明も出していて、国民からは記憶力などを危ぶむ声が上がっています。
■トランプ氏と対決? 有力な対抗馬は
さらに2年前には、大統領専用機に乗り込む際に3度も転倒。健康面の不安も指摘されています。
一方、再び選挙で戦うかもしれない相手がトランプ前大統領です。民主党内では「バイデン氏ならトランプ氏にまた勝てる」との見方が強く、有力な対抗馬は出ていません。
(2023年4月27日放送「news zero」より)
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