「3年間お世話になりました」処分か保管?アクリル板どうする『5類移行』正式決定(2023年4月27日)
新型コロナの感染症法上の位置付けを5月8日から季節性インフルエンザ並みの『5類』に引き下げることが、27日、正式に決まりました。
加藤厚生労働大臣:「新型コロナの感染症法上の位置付けは変わるが、ウイルスが消失するわけでもなく、特徴がただちに変わるものでもない」
27日の東京の新規感染者は1663人。実は、現在、増加傾向にあります。この1カ月の推移を見ると、徐々に右肩上がりとなっています。
新型コロナの5類移行で、街の風景は、一部が変わります。デパートやコンビニでは、感染防止対策を見直している最中。今のところ、従業員のマスク着用については、個人の判断に任せるとしているところが多く、パーテーションについては、概ね撤去の方向です。
そこで問題となるのが、パーテーションの扱いです。東京・新橋にある飲食店では、今年3月にパーテーションを撤去しています。これを、保管するか、処分するか悩ましいといいます。
根室食堂新橋店・平山徳治店長:「『GW明けも感染者が増える』と聞いている。僕らトラウマなんですよね、この問題に対して。破棄して、必要なときに手に入らないとなりかねないので、いったん保管しようかなと。使わない限りは、そのまま保管しておく。どうしたらいいんですかね…」
大量に使用した東京都庁は、保存の方向です。
小池都知事(14日):「この新宿の都庁だけでも、アクリル板を保存するだけでも、ここの2部屋分ぐらいはかかりそう。その廃棄の仕方、もしくは保存の仕方など、いろんなアイデアが国も含めて出していくことになるのではないか」
処分を決めた企業もあります。東京・千代田区にある広告会社では、新年度に合わせ、一斉に撤去しました。重量は、全部で110キロにも及びます。通常、事業者が処分する場合は、産業廃棄物扱いになり、資源ごみなどでは出せません。今回は、専門業者に依頼しました。
SCOPE・小池末由子さん:「3年間お世話になりましたという感じで。パネルに対して感謝しています」
回収したアクリル板は、どうなるのでしょうか。
パーテーションの回収を行っている会社があります。
緑川化成工業・中村剛さん:「2トン近くが集まってきています。約2000枚になります。政府がコロナの5類移行を伝え始めて、問い合わせがかなり増えてきた」
多いところでは、1件あたり10トンを超えるケースもあるそうです。
アクリル板は、細かく粉砕した後、溶かし、板の状態に成形されます。
緑川化成工業・中村剛さん:「例えば、鉄道の案内表示板の保護カバーであったり、オフィスの間仕切り、そういった用途で使用していただく」
新型コロナが5類になると、季節性インフルエンザと同じ扱いになります。新規感染者の発生数も、5月8日からは、指定医療機関での定点観測に変わります。
東京・港区みなと保健所地域医療連携担当課・二宮博文課長:「定点の医療機関から、1週間に1回、報告が上がってきて、それを国や東京都に報告を上げていく流れになる。届け出の状況を見ながら、今後の対応、対策を進めていく」
電話が鳴りやまなった時期もありましたが、今は、平穏を取り戻しています。
東京・港区みなと保健所地域医療連携担当課・二宮博文課長:「(Q.5類移行に対する気持ちは)ようやくという気持ち。一方で5月8日以降、段階的に広く医療機関に診ていただく体制を作るため、引き続き、やることがあるので対応していきたい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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