もうGW！？客が続々「最後の秘湯」に「絶景ツツジ」宿は満室も“問題”が…(2023年4月27日)
ゴールデンウィークに出掛ける人が早くも動き始めています。絶景の秘湯にも予約が殺到していますが、今年のゴールデンウィークはあちこちの宿泊施設で頭を悩ます“ある問題”が浮上しています。
■今年は混雑するから「早め出発」
花と同じく人の動きも早まりそうです。“混雑”と“宿泊費高騰”が予想されるゴールデンウィーク。早めに動く人々もいます。
観光地はゴールデンウィークに向けて動き出していました。大自然から湧き出る掛け流しの温泉。栃木県日光市、奥鬼怒温泉郷にある“関東最後の秘湯”です。
寒さが厳しい冬になると秘湯感はましましです。露天風呂は銀世界に包まれます。そして、ゴールデンウィークを控えた今、湯船からまぶしい新緑を楽しむことができます。温泉郷は栃木県北部の山間部にあります。自然豊かな山道。辺りには雪も残り、春とは思わない冷え込みです。東京から車で4時間。奥鬼怒の秘湯「八丁湯」にたどり着きました。
人里離れた場所にもかかわらず、客の姿も…。
埼玉から日帰り入浴に来た人：「最高。ここまで1時間半、歩いて来たので」
岩の裂け目から湧き出る源泉掛け流しの温泉。自慢は湯船から滝を望む露天風呂です。
埼玉から日帰り入浴に来た人：「ツルツルするような肌触り。全国の秘境を巡ってみたいとここに来て思った」
宿のお楽しみは温泉だけではありません。地元のブランド豚を使った鍋や鹿肉のたたき。山奥秘境ならではのおもてなしです。うわさを聞きつけて外国人も訪れていました。
フランスからの観光客：「温泉がどんな感じか見に来たかったんです。混浴というのもフランスではありえない。私にとって新鮮でした」
あえて、ゴールデンウィークを避けてきたという人も…。
GWを避けて来た人：「混むのは分かっているから。一番、良いチャンス（の時期）かもしれない」
一方、宿を一部リニューアル。ゴールデンウィークに向けて準備を進めてきました。
八丁湯番頭・山田徹さん：「こちらの方ですね。外風呂、付いております。天然温泉をそのまま掛け流しで使っています」
予約も好調で来月3日から5日は満室。その前後はわずかに「空き」があるそうなので、気になる人はお早めに。
八丁湯番頭・山田徹さん：「（GW）すごく期待しています。客が喜んで帰る顔を見られればと思っています」
■もう混雑！？絶景ツツジに観光バス 名物団子
さらに、ゴールデンウイーク前のにぎわいは東京でも…。続々とある所へ向かう行列、皆さんのお目当てはツツジです。ここでは早咲き、中咲き、遅咲きのツツジが順番に開花。最大で1カ月も楽しむことができます。その数なんと1万7000本。
そんなツツジも今年は異変が起きていました。
塩船観音寺執事・谷合佳彦さん：「今年は東京の桜の開花が10日早かった。ツツジも連動して10日早く開花している」
ということで、観光客もゴールデンウイーク前から駆け込み状態です。果たして、ゴールデンウィークまで持つのでしょうか。
塩船観音寺執事・谷合佳彦さん：「できれば5月5日まで頑張ってもらいたいが、その辺はお天気次第。持ってくれればいい」
■京都はすでに“GWのにぎわい”宿は“満室”
すでに京都もゴールデンウィーク並みのにぎわいです。ただ、宿には手放しでは喜べない事情がありました。
アットホームな京都のゲストハウス「コンパス」。ゴールデンウィークを前にすでに満室です。
ゲストハウス「コンパス」・野上千津子さん：「（英語は）トピックが難しくなると、でもそれを聞き流す技を持ってる」
“ママ独自”の英語とおせっかいなまでの接客が海外の客に人気となり、27日は全員海外の客です。
朝食も国際色豊かです。
この日、宿泊したチリからの観光客。やってきたのは嵐山です。絶景の竹林が観光客を出迎えます。
コロナ禍で閑散とした2年前のゴールデンウィーク。制限が緩和され、人が戻ってきた去年のゴールデンウィーク。今年は外国人観光客が拍車を掛け、ゴールデンウィークを前ににぎわっています。ただ、宿には手放しでは喜べない事情もあります。
ゲストハウス「コンパス」・野上嘉之さん：「今までのこと（コロナ禍）が将来ないとは言えないので、準備しておかないと」
コロナ禍で辞めていったスタッフ。再びの規制も頭をよぎり、むやみにスタッフを増やすこともためらわれます。今は夫婦2人で部屋数を絞り、対応せざるを得ません。
ゲストハウス「コンパス」・野上嘉之さん：「（客）応対していたら風呂に入る時間なくなる」
ゲストハウス「コンパス」・野上千津子さん：「前は思いっきり宣伝していたが、体力的に持たなくて今、抑えている」
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
