【長井健司さん】“最後の映像” ミャンマーで銃撃受け死亡 遺族にカメラ返還
今から16年前、ジャーナリスト・長井健司さんはミャンマーで取材中に銃撃を受け亡くなりました。26日、長井さんが最後まで握りしめていたとされるビデオカメラが遺族に返され、その映像が公開されました。
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2007年9月27日、ミャンマーの最大都市ヤンゴンで撮影された映像にビデオカメラを構えた男性が映っていました。ジャーナリストの長井健司さんです。
同じ日に長井さんが自ら撮影した映像には現場の状況をリポートする長井さんが映っていました。
ジャーナリスト 長井健司さん
「お寺の前は市民で埋め尽くされています。こうした仏塔の前には市民が集結しています」
ミャンマーの反政府デモの様子を取材していましたが、この映像を撮影した直後に銃撃を受けて亡くなりました。
長井さんは、倒れた後も右手でビデオカメラを握りしめていました。このカメラは長い間、行方が分からなくなっていましたが、ミャンマーのメディアが入手し、26日に長井さんの遺族に手渡されました。
そして、銃撃される直前に撮影していた映像が公開されたのです。最初に映っていたのはバリケードでした。その先には治安部隊がいます。周辺には、反政府デモに参加する大勢の僧侶や市民の姿がありました。軍事政権に対して抗議の声を上げる様子がおさめられていました。
そこへやって来たのが治安部隊です。
ジャーナリスト 長井健司さん
「ただ今、軍が到着しました。あそこにいるのは軍ですね。重装備した軍隊だと思います」
映像では、治安部隊が次々とトラックで乗り付けている様子が確認できます。この直後に治安部隊がデモ参加者に向けて発砲し、長井さんも銃撃を受けて亡くなりました。
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あれから約15年7か月。長井さんが最後まで握りしめていたビデオカメラが遺族に返されました。
長井さんの遺族
「これまでカメラについて情報すらない状況でしたので、大変な驚きと喜びです」
遺族は今後、映像のデータなどを詳しく調査し、長井さんが亡くなった経緯を究明したいとしています。
(2023年4月27日放送「news every.」より)
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