「魔の2回生」逮捕の武藤容疑者 金銭トラブルで知人監禁か 容疑否認(2023年4月26日)
知人男性を監禁したとして、警視庁の国際捜査班に逮捕された元衆議院議員の武藤貴也容疑者（43）とウズベキスタン国籍の男ら5人。取材を進めると、事件を巡る武藤容疑者の役割が見えてきました。
現行犯逮捕されたのは2012年の初当選から衆議院議員を2期務めた武藤貴也容疑者。不祥事が相次いだ自民党の2回生議員、「魔の2回生」に数えられた1人でした。
事件が起きたのは23日午前3時半すぎ。東京・JR市ケ谷駅近くの路上です。被害男性によりますと、ウズベキスタン国籍の20代の男5人がビルのエレベーターホール近くで男性を待ち伏せ、無理やり車に押し込みました。その車の運転手を務めていたのが武藤容疑者だったといいます。
目撃者の110番通報によって駆け付けた警察が犯行に使われたレンタカーを発見。現行犯での逮捕となりました。ウズベキスタン国籍の男5人も逮捕。どんな“つながり”があったのか、警視庁の国際捜査班が捜査にあたっています。
なぜ、元国会議員が犯行に手を染めることになったのか…。浮かび上がってきたのは金を巡るトラブルでした。
国会議員在職中に絶えなかったのが“トラブル”でした。武藤容疑者は2012年の衆院選で滋賀4区から自民党公認候補として初当選。2014年には再選を果たしたものの、「魔の2回生」の1人として注目されることに。
元衆議院議員・武藤貴也容疑者：「若い方々が誤解したり、だまされていることがあると思う」
当時、起きた安保法制反対のデモについて「戦争に行きたくないという利己的な考え」とSNSで非難し、批判を浴びたのです。さらに未公開株の購入を知人に持ち掛け、金銭トラブルになっていると週刊誌が報道。結局、自民党を離党しました。
元衆議院議員・武藤貴也容疑者：「金銭問題を解決してほしいと考えていた」
今回の監禁容疑でも浮かび上がってきているのが、金にまつわるトラブルです。武藤容疑者は被害男性に金を貸していたとみられ、警察は「金銭トラブル」による犯行とみています。
武藤貴也容疑者：「押し込んでもいないし、押し込めと指示もしていない」
武藤容疑者は容疑を否認。ウズベキスタン国籍の男の一部は「頼まれて行っただけ」と説明しているといいます。
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